新年度になり、新入生がちらほら、来館しています。在学生も徐々に始動してきています。
明日から講義がはじまります。本館ではオリエンテーションのリハーサルをしています。
4月から図書館の大きな3つのポスト、図書館長、本館の事務長、分館の事務長、に交代がありました。また長久手のMMRCにも交代がありました。募集していた職員も配置されました。新しい顔ぶれで仕事に取り組むことになりますので、どうぞよろしくお願いします。
図書館関連のテレビ、ラジオ、イベントをご案内します。
テレビ●すでに関東地区では放送開始した『図書館戦争』。
名古屋の東海テレビでは1週遅れ、4/17(木)の26時05分(金曜日・午前1時05分)から、スタートです。
原作の有川浩さんの著作はこちら。
ラジオ●4/21(月)の『アクセス』TBSラジオ(東海地方ではCBC)・午後10時から
えのきどいちろう+常世田良(日本図書館協会)のバトルトークです。
「番組からのお知らせ」に案内があります。
イベント●『いせひでこ「ルリユールおじさん」絵本原画展』
名古屋の丸善・名古屋栄店にて、次の日程で行われます。
原画展
2008/5/8(木)〜5/14(水)(7日間)
ギャラリートーク&サイン会
5/10(土)午後3時〜
全国縦断の予定は理論社の「イベント&ニュース」で確認できます。
前回からの間に、こんな番組を録画しました。ご覧になりました?どれも興味深いものばかりでした。
NHK『あしたをつかめ:平成若者仕事図鑑
No.151 学校司書』2008-2-14
19:00〜(再放送分)
……紹介されたことは、まずはよかった。
毎日放送『情熱大陸』「直木賞作家・桜庭一樹」2008-2-24
、「展示デザイナー・木下史青」2008-3-30、いずれも23:00〜(CBCで放送) NHK『トップランナー
桜庭一樹』2008-3-14 0:10〜(再放送分)
……よく出ています。
テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』「文化財
災害への備えは?」2008-3-2 0:01頃〜(テレビ愛知で放送)
……デジタルは本物ではないのですが、と思いつつ。……このサイトでは過去の特集(動画)が見られるのですね。
NHK『爆笑問題のニッポンの教養
FILE030:「検索エンジンは脳の夢を見る」高野明彦(連想情報学・国立情報学研究所)』2008-3-4
23:00〜
……連想検索って、やっぱり図書館からとても遠いところにあるけど、一周回って近くにあるのかな。……研究は楽しそう。
TBS『夢の扉:Next
Door 村林孝夫「写真を復元する技術を高め、過去の貴重な写真を復活させたい』2008-3-30
18:30〜(CBCで放送)
……技術が解決することがあるのだ。技術は事態を前へ進める。
朝日放送『探偵ナイトスクープ
探偵・桂小枝「ハマサキの奥さんという魚?」』2008-4-4
23:29頃〜(メーテレで放送)
……どんどん調べていって、あっちこっちへ振り回されるようすが、おもしろい。ひとの言うことって、証言にしても書いてあるモノにしても、いい加減だし、信じられるし。
朝日放送『テレメンタリー2008「負けてたまるか:国と闘う町長の決断」』2008-4-8
2:50〜(メーテレで放送)
……これはテレビ朝日『サンデープロジェクト「続・矢祭物語:「善意の図書館」で地域再生」』2008-1-13
11:08頃〜(メーテレで放送)で、同じ取材を基にした、別番組が放送されましたね。
NHK『ドキュメント・にっぽんの現場「ヒットをねらえ!コミック創刊
:つかめるか?少年の心」』2008-4-12
22:25〜
……マンガ雑誌、マンガ連載のつくられ方。マンガ家と編集者の関係が垣間見える。
NHK『きょうの世界
「全米原爆展・ヒロシマの願いは伝わったか」』2008-4-14
23:09頃〜(BS1で放送)
……大学図書館で展示していました。……Googleを「Hiroshima
Nagasaki Exhibit site:edu」で検索すると出てきます。
NHK『BS世界のドキュメンタリー「ネット時代の危うい10代」』2008-4-15
0:10〜(BS1で放送)(原題“Growing
Up Online (FRONTLINE)" WGBH(アメリカ・2008-1-22)
……もとの番組「FRONTLINE」のサイトがよさそう(十分確認していないけど。)番組が見られるし。
そのほか図書館につながりそうなものでは、『週刊ブックレビュー』の放送日が毎週土曜・午前8:
30〜(再放送 日曜・午後11:
45〜)に変わったり、先週(4/7-10)『ラジオ深夜便』の「ないとエッセー」で、中野京子さんの「絵に隠された怖い話」があったりしました。
Categories: テレビ, ベストセラー, マンガ, ラジオ, 絵本, 出版, 書店, 読書
4月になりました。今年度もどうぞよろしくお願いします。こちらを書かないでいるうちに時間が経過し、いくつかの原稿が形になって出てきました。印刷された司書の目と耳も、どうぞごひいきに。
その1 図書館における実用:司書の目と耳 2007 JLIS編
本学図書館情報学会の雑誌『Journal of Library and Information Science』のVol. 20(March
2006)に掲載されました。(83から86頁)いつもの2回分くらいの気持ちで書きましたが、文章量が多くてもよかったので、じっくり書きました。原稿のやりとりの節には「直し」が多くなり、ご面倒をおかけしました。
「実用 」について考えるときによく思い出すこと、「実用に足らないのだ」と思い知らされたこと、2つのエピソードを書きました。
その2 図書館広報とインターネット:ネットの効率的な使い方から考える
昨年11月に発表した内容を元にしたもので、私立大学図書館協会東海地区協議会の会誌『館灯』の45号(2005.3)に掲載されました。(12から15頁)RSS、Firefoxとそのアドオンなどを短く紹介している文章です。
その3 私が書いたのではありませんが……
国立国会図書館関西館からお話があり、『レファレンス協同データベース事業 調べ方マニュアルデータ集 : データと解説』に当館作成のパスファインダーを掲載していただきました。(94から104頁)レファ協の〈調べ方マニュアル〉に登録した「認知心理学パスファインダー」と、関連情報です。
Categories: 出版
9月23日から30日まで、アメリカ図書館協会(ALA)は禁書週間(Banned
Books Week)というイベントを開催する。毎年9月に行われており、今回は25周年ということもあってか、グーグルが協力するというニュースが「カレントアウェアネス-R」に流れた。
「読むことができる自由」を讃えることが趣旨で、内容に問題があると批判のあった本(challenged
books)を取り上げ、さまざまなイベントが用意されている。
A challenge is an attempt to remove or restrict materials, based upon
the objections of a person or group. A banning is the removal of those
materials.
(ALAの知的自由のサイト内の「Censorship
and Challenges」から)
実際に書架から撤去されて読むことができなくなった本(banned books)は、少ないということである。
→ALA、批判の多かった図書2005を発表
当館でも最近では『虐殺の女王』という映画タイトルを聞いた利用者が不愉快に感じたことがあった。
わたしの考えはこうだ。多くの人が不快に感じるもの、内容や表現が異常または下劣なもの、邪悪な品性からつくられたものがあるのは認める。「人はそのようなものをつくってしまう愚かな生き物」だからである。同時に、今「フツーでない」ものが、将来その評価が変わる可能性があることも認める。ともあれ、今現在、それを図書館に置くかどうか、置いた場合の利用方法をどうするかは、個別具体的な対応をすればよい。ただし次に紹介するような本はどうかと思う。
問題があると抗議された本について、図書館関係者がオープンに議論しているアメリカだが、「内容に問題がある」というレベルではなく、「内容に虚偽が含まれる」「内容全体が虚偽」という悪質な本もある。
なかでも『ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記』によると「最も有名なインチキ本」は、フォレスト・カーター(Forrest
Carter)の幼い頃の追憶を描いた実話として発表された『リトル・トリー(The Education of Little
Tree)』である。
この本の邦訳は当館でも所蔵しており、NACSIS
Webcatと総合目録ネットワークシステム(国会図書館)などで調べると、のべ190館の大学図書館等、および、山形県と新潟県以外の都道府県立図書館すべてに所蔵されている。
人気があるからだろう、近刊では小学生向けの名作選、それから少し前には中学校の国語教科書にも収録されている。もちろん今なお、各地の図書館を含めていろいろなところで推薦されている。
この本がいかにインチキかは、町山さんの「「神に背いた少年」は「一杯のかけそば」」、北山耕平さんの「フォレスト・カーターよ、あなたはリトル・トリーなのですか?」とその翌日の記事、そこからのリンクを読んでいただきたい。
※参考までに、こちらは邦訳出版社の広告。
このほかにも「実話」として出版された本が、「作り話」だったと後からわかる本はある。最近ではジェームズ・フライ(James
Frey)が自伝として出版した『A
Million Little Pieces』の事件がある。
これらは特徴的な例にすぎない。失敗データベースではないが、優良な本を選定することと同時に、その逆の意味でのリストを作ってほしい。
▼愛聴しているTBSラジオ『ストリーム』のポッドキャスト(3/14
コラムの花道)で聞いてから、ずっと紹介したかった話をようやく書けました。それから、今回の話の後半に出てくるような本と、「と学会」のいわゆる「トンデモ本」とは別の話です(念のため)。トンデモ本は作者が本気で書いていますが、こちらは嘘つきなのですから。
Categories: Google, 検閲, 出版, 読書
大学図書館の職員という同じ仕事をしている井上真琴さんが書いた本。彼我の規模の違いからであろう、「同志社ではそうしてるのか、へぇー」というところも多く、おもしろく読みすすむことができた。が、最後の最後、井上さんの「思い」が書かれたところがある。数行だがこれには驚いた。彼の立ち位置がわからなくなった。
とはいえ、これだけの文章である。労作には違いない。
Categories: 出版, 図書館員 (司書), 大学図書館
「大学の図書館」(2004.3)に文章を書きました。お読みいただければうれしいです。
【誤植のおわび→p.44 右段 8行目「使い甲斐のあるサイト」は見出しです。】
■関連→大学図書館研究会(ここの会報です。会員ではありませんが、書く機会を与えていただき感謝しています。)
Categories: 出版, 図書館サイト