検索手順を短縮するノウハウ : Firefoxアドオンの合わせ技で業務効率をアップさせる
業務のさまざまな場面で「検索」を行います。ウェブの検索では、今のところベストのウェブブラウザは「Firefox」だと思います。
業務を滞りなく行う環境を整えることもまた図書館の仕事、というわけで、Firefoxを使えば他のブラウザより効率的な検索ができる。実際にわたしの行っているノウハウを書こうと思います。
この手順は、2010年度の図書館実習の選書作業を行った際にも活用しました。今回の記事は、実習生が別のところでも使えるようにメモとして記録するものです。
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Firefoxの利点は標準のものに、さまざまな機能を追加できることです。アドオン(Add-on)といいます。 そのなかには「○○という機能を使わない」という機能もあります。
検索バーに検索エンジンを追加する
Firefoxの右上隅に「検索バー」があります。ここにテキストを入力すると、指定の検索エンジンを、そのサイトを開かずに検索できます。初期設定ではGoogleなどが登録されています。
この検索バーには初期設定以外の検索エンジンを追加することができます。
Firefoxサイトの「Firefox 用アドオン - 検索エンジン」のページには、多くの検索エンジンが用意されています。自分の使うものがあれば、ここで追加するとよいでしょう。個人的には辞書などが便利だと思います。そのほか検索サイトによっては、その場でFirefox用アドオンを配布していることもあります。
「検索エンジンの追加」の詳細はこちら=Firefoxのヘルプ
さらに「Add To Search Bar」というアドオンを入れることで、あらゆる検索サイト、たとえば当館のOPACも、検索バーに追加ができます。簡易検索でも、詳細検索のタイトル、著者名などの項目でも追加できるのです。
まず「Add To Search Bar」をアドオンに入れ、Firefoxを再起動します。
検索サイトのウェブページに検索窓さえあれば、検索バーに追加可能です。 検索窓の中にカーソルを移動させ、そこで右クリックします。「サーチバーを追加」を選ぶと、検索バーに追加されます。
ブラウザで選択した文字列で、すぐ検索
「Add To Search Bar」と組み合わせて使いたいアドオンが「Context Search」です。
「Context Search」をアドオンに入れ、Firefoxを再起動します。
ウェブページの文字列(自分が入力した文字列でも可)を選択して、右クリックします。「で検索: "選択した文字列"」から検索エンジンを選ぶと、検索バーと同様の検索ができます。
検索手順の短縮
通常の例と比較すると次の通りです。
Firefoxの検索バーを使う場合
- 文字列を選択
- コピー
- 検索バーにペースト
- 検索エンジンを選んで、検索
別のタブやウィンドウを使う場合
- あらかじめ別のタブやウィンドウに検索サイトを表示させる
- 文字列を選択
- コピー
- 別タブやウィンドウへ移動
- 検索窓にペーストして、検索
「Add to searchbar」と 「Context search」を併用する場合
- 文字列を選択
- 右クリックで「で検索: "○○"」から検索エンジンを選ぶ
このように動作(クリック回数)を半分で済ませることができます。一度これらのアドオンを入れれば、この工程を永久に半分に短縮できるのです。
パソコンを使った業務がほとんどなので、マウスを動かす回数やクリック回数を減らすことは、業務効率に決定的な意味を持つと思います。
別の話ですが、同じような観点から、ディスプレイは大きなサイズがよいといえます。当館では1999年から19インチを使用していますが、明らかに作業効率がアップしたと思います。図書館システムで複数のウィンドウを開くほか、それ以外にもブラウザ、メール、ワープロ・表計算など、いくつものアプリケーションを同時に使います。あたりまえですが、画面の大きい方がウィンドウを切り替える手間が少なくてすみます。またディスプレイは、目の健康に留意したメーカーの製品がよいと思います。いま見ているのは、EIZOのS1901-B(スタンドをEZ-UP Standに変更)です。
こうしたノウハウは、利用者がスムーズにブラウザを利用するときにも活用できると思います。
わたしのFirefoxの検索バーには、本を探すサイトがずらずら並んでいます。 Firefoxのアドオンには、検索以外にも、いろいろと活用できるものがあります。このあたり書き足りませんが、本日はここまで。