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検索手順を短縮するノウハウ : Firefoxアドオンの合わせ技で業務効率をアップさせる

2010-08-26

業務のさまざまな場面で「検索」を行います。ウェブの検索では、今のところベストのウェブブラウザは「Firefox」だと思います。

業務を滞りなく行う環境を整えることもまた図書館の仕事、というわけで、Firefoxを使えば他のブラウザより効率的な検索ができる。実際にわたしの行っているノウハウを書こうと思います。

この手順は、2010年度の図書館実習の選書作業を行った際にも活用しました。今回の記事は、実習生が別のところでも使えるようにメモとして記録するものです。
Firefoxのダウンロードはこちらから

Firefoxの利点は標準のものに、さまざまな機能を追加できることです。アドオン(Add-on)といいます。 そのなかには「○○という機能を使わない」という機能もあります。

検索バーに検索エンジンを追加する

Firefoxの右上隅に「検索バー」があります。ここにテキストを入力すると、指定の検索エンジンを、そのサイトを開かずに検索できます。初期設定ではGoogleなどが登録されています。

この検索バーには初期設定以外の検索エンジンを追加することができます。

Firefoxサイトの「Firefox 用アドオン - 検索エンジン」のページには、多くの検索エンジンが用意されています。自分の使うものがあれば、ここで追加するとよいでしょう。個人的には辞書などが便利だと思います。そのほか検索サイトによっては、その場でFirefox用アドオンを配布していることもあります。

「検索エンジンの追加」の詳細はこちら=Firefoxのヘルプ

さらに「Add To Search Bar」というアドオンを入れることで、あらゆる検索サイト、たとえば当館のOPACも、検索バーに追加ができます。簡易検索でも、詳細検索のタイトル、著者名などの項目でも追加できるのです。

まず「Add To Search Bar」をアドオンに入れ、Firefoxを再起動します。

検索サイトのウェブページに検索窓さえあれば、検索バーに追加可能です。 検索窓の中にカーソルを移動させ、そこで右クリックします。「サーチバーを追加」を選ぶと、検索バーに追加されます。

ブラウザで選択した文字列で、すぐ検索

「Add To Search Bar」と組み合わせて使いたいアドオンが「Context Search」です。

「Context Search」をアドオンに入れ、Firefoxを再起動します。

ウェブページの文字列(自分が入力した文字列でも可)を選択して、右クリックします。「で検索: "選択した文字列"」から検索エンジンを選ぶと、検索バーと同様の検索ができます。

検索手順の短縮

通常の例と比較すると次の通りです。

Firefoxの検索バーを使う場合

  1. 文字列を選択
  2. コピー
  3. 検索バーにペースト
  4. 検索エンジンを選んで、検索

別のタブやウィンドウを使う場合

  1. あらかじめ別のタブやウィンドウに検索サイトを表示させる
  2. 文字列を選択
  3. コピー
  4. 別タブやウィンドウへ移動
  5. 検索窓にペーストして、検索

「Add to searchbar」と 「Context search」を併用する場合

  1. 文字列を選択
  2. 右クリックで「で検索: "○○"」から検索エンジンを選ぶ

このように動作(クリック回数)を半分で済ませることができます。一度これらのアドオンを入れれば、この工程を永久に半分に短縮できるのです。

パソコンを使った業務がほとんどなので、マウスを動かす回数やクリック回数を減らすことは、業務効率に決定的な意味を持つと思います。

別の話ですが、同じような観点から、ディスプレイは大きなサイズがよいといえます。当館では1999年から19インチを使用していますが、明らかに作業効率がアップしたと思います。図書館システムで複数のウィンドウを開くほか、それ以外にもブラウザ、メール、ワープロ・表計算など、いくつものアプリケーションを同時に使います。あたりまえですが、画面の大きい方がウィンドウを切り替える手間が少なくてすみます。またディスプレイは、目の健康に留意したメーカーの製品がよいと思います。いま見ているのは、EIZOのS1901-B(スタンドをEZ-UP Standに変更)です。

こうしたノウハウは、利用者がスムーズにブラウザを利用するときにも活用できると思います。

わたしのFirefoxの検索バーには、本を探すサイトがずらずら並んでいます。 Firefoxのアドオンには、検索以外にも、いろいろと活用できるものがあります。このあたり書き足りませんが、本日はここまで。

Categories: OPAC, インターネット, 情報検索, 選書

ネットスケープの終わり

2008-01-18

2008年2月1日、全てのバージョンのネットスケープ(Netscape)ブラウザのサポートが終了する。
開発チームは、現ユーザーに対して、ファイアフォックス(Firefox)、あるいは、フロック(Flock)を勧めている。(まあ妥当ですね。)
【追記 2008.2.12】これらの別なブラウザへの移行機能を追加するため、サポートを1ヶ月延長した。 →「AOL、Netscapeブラウザのサポートを延長(CNET Japan)」

ファイアフォックスでネットスケープ風の見かけにするアドオンを使えば、セキュリティが高く、今まで慣れ親しんだブラウザの使い方ができるとも言っている。

「9割近いシェア」だったこともあるというが、マイクロソフトのインターネットエクスプローラ(Internet Explorer)が、ウィンドウズの市場でのシェアと連動して圧倒的に広がり、現在に至る。

サポート終了を発表した公式ブログの「End of Support for Netscape web browsersNetscape Blog)」には、650以上のコメントがある。(2007-1-18)
コメントしている人と同じように、ネットスケープでインターネットを使い始めたわたしにとっても、何だか感慨深い。最近では当館サイトのチェックをするときだけ、ネットスケープを起動していた。
これに続くブログ記事では、次のブラウザへの移行方法が紹介されている。

ブラウザシェアでトップのインターネットエクスプローラでしか見られないページ、ウィンドウズでしか見られないページもまだ多い。IEのMac版はずいぶん前に開発されなくなった。
でもファイアフォックスのアドオン「IE Tab」を使えば、そのタブで表示するページだけをIEで表示することも可能です。(もちろんウィンドウズのみですが。)

シェア争いといえば、次世代DVD規格については、ブルーレイが優勢だ。ハリウッド大手6社のうち、ワーナーが先日、パラマウントも1ヶ月以内にブルーレイ陣営へ移る模様である。
米国の国際家電見本市「CES 2008」でのBDA会見のニュース「BD陣営、完全勝利宣言・ワーナー「BD選択は市場が決めた」(IT-PLUS)」、および、国内でもBCNによる年末商戦の調査結果(これこれ=中身は同じ)から、はっきり出ている。
といっても、今週のアップル社の「Apple TV」あたりの発表をみていると、「モノ」は必要か? よくよく考えたくなる話題である。

■ネスケ関連
Netscapeの灯が消える:開発/サポートは2008年2月1日まで(マイコミジャーナル)
Netscapeブラウザ、開発・サポート終了へ(スラッシュドットジャパン)
悲しい歴史の終幕:AOL、Netscapeブラウザ開発事業から撤退へ(TechCrunch Japanese)
【↑この原文】A Sad Milestone: AOL To Discontinue Netscape Browser Development(TechCrunch)

Categories: インターネット, 視聴覚資料

「図書館広報とインターネット:ネットの効率的な使い方から考える」

2006-11-16
朝、ポッドキャストで『タチヨミスト★SHINGOさんの週刊誌チェック!』を聞いていたら、「ブルータス 2006/12/6号」に映画の〈登場人物職業別インデックス〉があるというので、早速確認した。司書はなかったけど、広告マン、修復師、美術館員、本屋などがありました。
こういう目録があると、目録を読みたくなるよね。Worldcatだとある程度の情報が件名(Subject)に入っているから検索できるのもあるよ。→修復師

今週火曜日に私立大学図書館協会の東海地区協議会「研究集会」で、上記タイトルの研究発表を行った。この回はそのときに紹介したサイトなどを書いておきます。参考にしていただければ幸いです。
本当は昨日更新したかったのだが、熱が出てしまい、1日ずれてしまいました。

発表のサブタイトルを「ネットの効率的な使い方からサービスの種(たね)を考える」とすれば、もう少しわかりやすかったかも、と後から思った。ネット利用者の使い方とか、こんなサービスをつかうとタダでこれくらいできる、など、ちょっと役に立ちそうなコツだけど図書館から公式にアナウンスするには不十分、といった話だったからである。長期展望やセキュリティの面で不安はゼロではないが、あったら便利ということを紹介したつもりである。内容は

  1. はじめに 広報とは?;2つの図書館入口:リアルとバーチャル
  2. インターネットの効率的な使い方 RSS;ブラウザ側でページを変える、日本語化
  3. まとめ

で、もちろん〈2〉が中身だ。

●サイト一覧(▼は時間切れで紹介できなかったサイト)

  • Bloglines(ブログラインズ)  http://www.bloglines.com/
     ウェブでサービスしているRSSリーダー 無料
  • iTunes(アイチューンズ)  http://www.apple.com/jp/itunes/index.html
     アップル社の提供する音楽ソフト 無料
  • Firefox(ファイアフォックス)  http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/
      機能をカスタマイズできる、タブを使ったウェブブラウザ 無料
  • Greasemonkey(グリースモンキー)  http://greasemonkey.mozdev.org/
      Firefoxのアドオン(機能拡張)で、ウェブページを「見る側」で変える 無料
  • Firefoxまとめサイト:Greasemonkey  http://firefox.geckodev.org/index.php?Greasemonkey
      Greasemonkeyを日本語で解説している
      ※「まとめサイト」という用語はネット上でよく使われている。
  • Japanize  http://japanize.31tools.com/
      Firefoxのアドオン(機能拡張)で、外国語のウェブサイトの見かけを日本語化する 無料
  • Connnotea(コノテア コノティー)  http://www.connotea.org/
     ネイチャー社の提供する、ウェブでサービスしている無料の文献管理ツール
  • CiteULike(サイトユーライク)  http://jp.citeulike.org/
     ウェブでサービスしている無料の文献管理ツールで日本語版あり
  • RefWorks  http://www.sunmedia.co.jp/e-port/refworks/index.htm
      ウェブでサービスしている文献管理ツールとしては最も有名 有料 導入大学あり
  • EndNote Web http://www.isiwebofknowledge.com/endnoteweb/
      文献管理ツールで最も有名なソフトのウェブ版 日本語の案内  カレントアウェアネスR
  • ウィキペディア Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
     ポッドキャスティングRSSRSSリーダーなど
  • ▼平田大治「RSSの未来」オームブレテン 2005秋 vol.41
  • ロケットブーム  http://www.rocketboom.jp/
     最も有名なビデオブログのひとつ リンクは日本語版
  • TBSラジオのポッドキャスティングのサイト  http://www.tbsradio.jp/
     現時点で国内で最もポッドキャスティングに力を入れているラジオ局
  • ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)ブログ版  http://d.hatena.ne.jp/arg/
     インターネットの学術利用をテーマにした専門サイト ブログの一例
  • News feeds from the BBC http://news.bbc.co.uk/2/hi/help/3223484.stm
      BBC(英国放送協会)のニュースフィードを解説したページ
  • カレントアウェアネスポータル  http://www.dap.ndl.go.jp/ca/
     国会図書館による図書館に関する調査・研究のページ
  • 農林水産関係試験研究機関 総合目録  http://library.affrc.go.jp/
     RSSを使ってサービスしている例 ▼『情報管理 49(1) 2006/4』 に関連記事あり
  • natu_nの日記  http://d.hatena.ne.jp/natu_n/
     Greasemonkeyをつかったアマゾン→OPACリンクをつくっている
  • MediaLab Love http://d.hatena.ne.jp/Koumei_S/
      Greasemonkeyをつかったアマゾン→OPACリンクをつくっている
  • 「図書館Web」  http://www.yasuhisa.com/could/
      はじめにGreasemonkeyをつかったアマゾン→OPACリンクを紹介した長谷川氏のページ
  • 文字列のユニコードエスケープ  http://piro.sakura.ne.jp/latest/entries/mozilla/xul/2005-09-28_unicode-escape.files/unicode.xul
      アマゾンからのリンク作成時に便利 入力したテキストを文字参照に変換してくれる
  • Examples of RSS from the Catalog   http://www.libsuccess.org/index.php?title=RSS#Examples_of_RSS_from_the_Catalog
    北米の図書館システムでRSSが利用できるもの
  • 国際目録原則覚書  http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/kokusaimokuroku2005.html
      フランクフルト原則について書いてある国会図書館のページ
  • RDA: Resource Description and Access  http://www.collectionscanada.ca/jsc/rda.html
      AACR2の改訂版で2008年に出版予定のRDAのサイト

ところで発表の前日、カレントアウェアネスRで「オランダ・Ticerの研修「電子図書館アラカルト」」という記事を見つけ、気になるのでチェックしたら、「Module 2: Hands-on: Library 2.0 technologies to reach out to the customer」のなかに、Levineというひとが結構似た話をしていた。自分の発表とくらべて時間があるなぁと(1時間半×2)思ったら、やっぱり、こちらは時間が足りなくて説明が十分できませんでした。前回に引き続き、すみません。
今回の話でお尋ねになりたいことがあれば、どうぞお知らせください。

■Jenny Levine「Engage Your Users with Blogs and RSS: Create Community, Take Your Content to Them」パワーポイントをPDFにしたもの(23MB・かなり大きい)

Categories: インターネット, ネット書店, 研修

アマゾンで見つけた本の詳細ページに当館OPACへのリンクがつきます!

2005-07-14

取扱上の注意:この機能に関係するアプリケーションやアドオン Add-on(機能拡張 Extention)のバージョンアップによって、うまく作動しなくなることがあります。

  • 【この項目の加筆訂正】
  • 2005.7.15 利用上の注意=自己責任で!等、若干加筆しました。
  • 2005.7.20 Firefoxに関する加筆をしました。
  • 2006.1.20 Greasemonkeyのバージョンアップにより動作しなかったのを直しました。
  • 2006.2.17 取扱上の注意を冒頭に追加し、加筆訂正を書き改めました。
  • 2006.10.12 動作しなかったものを修正しました。
  • 2007.2.27 リニューアルしたOPACに対応しました。
  • 2008.2.24 動作しなかったものを一部修正しました。

アマゾンで本を探したときに、条件付きながら、「1クリック」で当館の所蔵を調べることができる方法を用意しました。条件とは次の3点です。

1. ウェブ・ブラウザはFirefoxを使います。Internet Explorerなど、これ以外ではできません。

2. そこにGreasemonkeyという機能拡張(Extention)を加えます(Install)。これにより、当館用のスクリプトを動かします。

◎Greasemonkeyはセキュリティ上の問題を起こすかもしれません。使用は自己責任で。(↓下の関連リンクを参照)

3. Greasemonkeyに、下のユーザースクリプトを加えます。右クリックして「Install User Script...」を選んでください。2006.1.20 2006.10.12 2007.2.27 2008.2.24更新しました。以前のスクリプトをご利用の方でこれを使いたい場合は、以前のものを削除してから、インストールしてください。

amaz_laasa3.user.js

※以前のスクリプトは削除してください。Greasemonkeyの「Manage User Scripts」に「Uninstall」があります。

アマゾン(日本でも、それ以外でも)で探した結果表示される本のタイトルの下(違う場合もある)に「愛知淑徳大学図書館でこの本を探す-ISBN」というリンクを割込んで表示させ、ワンクリックで、この本のISBNによって図書館にあるかどうかを調べます。

ネットではさまざまな本が紹介されています。そこにアマゾンへのリンクが張ってあることがあります。そういう場合、すぐに当館の所蔵調査ができます。ないときには、アマゾンで買えますし、他をあたってもいいし、リクエストしてもいいと思います。

さらに国立情報学研究所の『Webcat Plus』用スクリプトも用意しました。同様に右クリックして「Install User Script...」を選んでください。こちらも2006.1.20 2006.10.12に更新しました。以前のスクリプト(webcat_plus_as2.user.js)をご利用の方でこれを使いたい場合は、以前のものを削除してから、インストールしてください。

amaz_wcap1.user.js

これらのスクリプト、そのはじめは長谷川恭久氏の作成したもので、先月末、氏のブログ『COULD』の「図書館Web」というエントリで紹介されてから広がっているようです。すばらしい仕掛けをありがとうございます。メーリングリスト『かりん』への林賢紀氏の投稿で知りました。

長谷川氏のスクリプトをもとに多くの方が、おそらくは、行きつけの図書館のOPACが調べられるスクリプトを作っておられます。そのうちのお一人、Kazabana氏のブログ『データバックアップメモ - extended -』で出ていたものをもとに、当館用スクリプトに見かけを合わせた『Webcat Plus』用スクリプトを作りました。

[2006.10.12追記]Koumei_S氏の修正したスクリプトをもとに、アマゾン→当館、アマゾン→Webcat、を作成しました。
[2007.2.27追記]natu_n氏のスクリプトをもとに、アマゾン→当館、アマゾン→Webcat、を作成しました。
[2008.2.24追記]Koumei_S氏の修正したスクリプトをもとに、アマゾン→当館、を作成しました。
■関連→Greasemonkey - Firefoxまとめサイト(説明や便利なリンクがあります。)
■関連→Firefox拡張の「Greasemonkey」が人気上昇中-:セキュリティリスクも(CNET Japan 2005.3.24)
■関連→ITmedia Biz.ID - おとなの図書館活用術 Amazon編:3分LifeHacking 2007.6.27(わかりやすい説明があります。)

Categories: Amazon, OPAC, インターネット