CAT2020の運用ガイドライン(一部)と、かなり近い未来の…
長くごぶさたしております。
『これからの学術情報システム構築検討委員会』が、6月11日に行われた第20回委員会の書類を公開しています。 8月9日付けのニュースで、お知らせされました。
例によって「議事要旨」と「配付資料」があります。
- 「議事要旨」korekara_record20180611.pdf
- 「配付資料」korekara_doc20180611.pdf
配付資料に「NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(運用ガイドライン)」が含まれていました。(配付資料 p.14-52)新NACSIS-CATのシステムは、2020年から提供され、2020年4月1日以降の作業に変化があります。そのシステム運用のガイドラインというわけです。
運用ガイドラインのうち現在公開できる部分は、これが全部のようで、次の3つから構成されています。
- I 運用方針
- II 「NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(実施方針)」(改訂版)
- III 新基準
ただし「このガイドライン自体はマニュアルとしての使い方を想定して作成したものではない」ということです(議事要旨 p.3/7)。
このほか配付資料のなかでは、「統合的発見環境実現のための基盤構築(たたき台)」を見ておくとよいと思いました。(配付資料 p.57-60) NACSIS-CATは、今後とも、印刷体限定ですから、電子媒体もチェックですよ。
委員会は6月初旬の開催なので、実は、知っている人は知っている、また、既知情報からわかることが多い、という理由で、誰も、何も、書かなかったの?かな。
いきなりこの記事を読んでしまったひとには、国立大学図書館協会の学術情報システム委員会から、6月に公開された「これからの学術情報システムに向けて:現状・課題・当面の方向性に関するレポート」が、現状の理解に役立つかもしれません。
ガイドラインとたたき台を、クラクラしながらでも、読んでみましょう。
あ。こちらも、要チェック。
図書館総合展フォーラム実施計画(案)によれば、日程は、10月31日(水)10時~11時30分、のようです(配付資料
p.61)。
ノーベル賞に驚いた?
2016年のノーベル文学賞に、ボブ・ディランが選ばれた。大きな話題となっており、さまざまなコメントを読むことができる。
昨晩、ノーベル財団によるYouTubeのストリーム中継を見ていた。発表直後、会場は騒然としていましたね。
ただ、ボブ・ディランは、1997年ノーベル文学賞の候補に初めてなったシンガーソングライターとして、事典※に記されている。
※Rosenberg, Bruce A., and Mary Ellen Brown. Encyclopedia of Folklore and Literature. Santa Barbara, Calif.: ABC-CLIO, 1998. Print. 〈opac〉
とりいそぎ、写真のように、展示コーナーをつくりました。

NACSIS-CAT/ILLの再構築に関する当館の意見を、お読みください
新年度開始早々の先月、NIIで募集された件です。締切当日に何とかまとめたところまでを、意見として送信しました。よその図書館はどうだったのでしょう。図書館で仕事をするすべての人に、(日常的には直接関係のない場合が多いとしても)必ず影響があることですから、気になります。
→→当館の意見ですが、実は、ほとんど推敲できないまま送信するほかなく、わかりにくい部分もあるため、多少でも読みやすくなるように手直しして、公開してあります。読んでいただければ、さいわいです。
NACSIS-CATが再構築される、というと、基本を残しながらバージョン・アップする印象かもしれませんが、サービスの品質が上がるのかどうか(下がらないのか)、公開された情報からは判断できません。いろいろ調べるほど、もやもやします。
多くの図書館で提供されているサービスの基盤として、大学図書館を支えているシステムですから、うまくいってほしいと思います。