認知心理学 Cognitive psychology.

このパスファインダーは、認知心理学について調べるときの、最初の「みちしるべ」として利用できます。

認知心理学とは

認知心理学は、1950年代に成立した比較的新しい領域の心理学で、「人間の認知に関連する活動、構造、表現などを研究する学問」と定義されています。認知心理学とは何かを理解するためには、「認知とは何か」についても知る必要があります。(『認知心理学辞典』新曜社. 1998. )

認知とは

認知とは、「ものを知ることに関するすべての機能、つまり、外界の状況を知ること(知覚)、経験したことがらを覚えておくこと(記憶)、問題の理解と解釈(思考)」などが研究対象です。そして「人間を情報処理システムと見なしている」ことが特徴です。(『認知心理学を知る 第3版』ブレーン出版. 1996. )

「認知 Cognition とは、認識とも訳され、事物や事象について知ること、あるいはその過程を意味する。従って認知心理学の対象は知覚、注意、イメージ形成、判断、記憶、推論、問題の発見と解決、言語の理解と発話、学習など「知」Cognition に関連する諸過程が中心となる......心的活動の「情」affection 的および「意」conation 的側面もその射程に入れてきており、人間(あるいは広く動物)の精神的・肉体的諸活動の基礎にある内的メカニズムの全面的な理解をもとめるようになってきている。」
さらに前述のように、人間を情報処理システムとみなして研究する側面を持っており、「言語や視覚像などの各種情報の受容、変換、貯蔵、構造化、蓄積、変容、産出、創造などの諸過程を記号的・抽象的レベルで論じている。」などとも説明されます。(JapanKnowledge 日本大百科全書ニッポニカ)

ファセットの解説

認知心理学の全体像をつかむには、主要な構成要素を把握することが近道です。
次の8つのファセット(側面)が、認知心理学のガイド(標識)として機能します。

  1. 概説 全体像をつかむための概略、主要な概念の意味など。
  2. 知覚 知る=Perception 
    a. 知覚対象:概念、危険、形態、空間、時間、文化、言語に関する自覚、場面に関する、など
    b. 知覚手段:聴覚、視覚、探索行動、など
    c. 知覚現象:認識、干渉(知覚)、内受容、知覚防衛、マスキング、など
    d. 知覚理論:人間情報処理、知覚制御論、知覚学習、類似性、など
    e. 知覚テストや分析法:感覚刺激、刺激の強さ、刺激飽和、など
  3. 記憶 覚える=Memory  
    a. 記憶の種類:集団記憶、デジャ・ビュ、初期記憶、電球記憶、長期規則、など
    b. 記憶術=Mnemonics:音楽記憶法、など
    c. 記憶に伴う現象:注意、プライミング、回想、思考制御、など
    d. 記憶テストや分析法:迷路テスト、記憶アセスメント尺度、など
  4. 思考 考える=Thought and thinking
    a. 思考の種類:創造的思考、批判的思考、判断、発散思考、など
    b. 思考の手段:心的労働、再生、認知地図、分化(認知)、など
    c. 思考に伴う現状:抽象化、連想、注意、独断論、アイディアの暴走、洞察、推論、思いやり、など
    d. 思考に関する理論:イデオロギー、逐次性、場依存性、スキーマ(心理学)、など
    e. 思考テスト/分析方法(実験世界投資)
  5. 感情 感情と認知との関係(Emotions and Cognition)
  6. 情報処理 言語(結合説、ドメイン特異性)
  7. 障害 疾患や療法:認知障害、言語障害、精神錯乱、学習障害、統合失調症など;認知治療、認知行動治療、各種疾患の治療、など
  8. 応用 応用や研究:記憶と学習のテスト、視覚能力のための3次元テスト、TOTE単位、視覚認知テスト、認知能力テスト、など
関連パスファインダー

パスファインダーには、図書館の資料、インターネット上で提供されている文献、データベース、出版情報やリンクなど、選りすぐりの資料や情報資源が掲載されています。

もちろん必要な部分だけを参考にするのもよいですし、これら以外にも情報資源(リソース)はたくさんありますから、図書館員にお尋ねください。

このパスファインダーは2010年度図書館実習生の協力により改訂されました。(Mizuki Kashima. 2011-6)

I. 下調べ(事前調査)

どんなテーマでも初めて調べる時は、まず「そのテーマ(内容)は何か」を知る必要があります。百科事典や主題別専門事典などを調べて、基本的な知識をおさえ、テーマの概略をつかみましょう。
それと並行して、「II. 情報集め(文献調査)」に使うキーワード(検索語の候補)のリストを作ります。できれば引用・参考文献もチェックします。

A. 百科事典

JapanKnowledge ジャパンナレッジ.

学内から 学外から 概説 知覚 記憶 思考

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『ジャパンナレッジ』は、百科事典や言語辞書、専門用語辞典、現代用語集などの辞書・事典を一度に検索できるデータベースです。ひとつのキーワードから各コンテンツを横断検索し、また本文閲覧も可能です。課題調査やレポート作成などに活用することもできます。収録コンテンツには『現代心理学辞典』(有斐閣)も含まれている。

アクセス方法
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検索方法

キーワード欄に探したい「キーワード」を入力し、検索

検索例:「認知心理学」(10件)(カッコ内はヒット件数。2022年7月現在)
『日本大百科全書(ニッポニカ)』の記事は、認知心理学の簡単な定義、研究の対象、方法論についても簡単な要約がある。関連項目として「認知科学」の記事がある。
このほか「知覚」で検索すると218件、「記憶」で596件、「思考」で391件記事がヒットするが、いずれも『日本大百科全書(ニッポニカ)』に簡単な説明文がある。参考文献あり。BIB

Encyclopedia of psychology. Oxford University Press. 2000.

概説 知覚 記憶 思考 感情 情報処理 障害 応用

全8巻。American Psychological Association(APA)出版の百科事典で、心理学全般を網羅している。

「Cognitive psychology(認知心理学)」は、2巻150-162ページ。主に歴史、理論、研究方法の3つのセクションからなり、それぞれの項目の末尾に参考文献がある。
関連項目として「Perception and action(知覚と行動)」6巻86-89ページ、「perception and communication(知覚とコミュニケーション)」1巻347ページ、「memory(記憶)」5巻160-178ページ、「thinking(思考)」8巻68-79ページ、などもある。
このほか「感情と認知」「情報処理」といった、すべてのファセットに関連する項目もかなり網羅されているので、8巻末の「Index(索引)」を活用して調べるとよい。BIB

OPACレファレンス[洋]/長 >140/E582/ || 4Fレファレンス/星 > 140/E58/CiNii

B. 主題事典・辞典

「認知心理学」はじめ「知覚」「思考」「記憶」など認知心理学のファセット(サブファセット)にあるキーワードを参考に、〈索引〉を活用して調べるとよいでしょう。

認知心理学事典. 新曜社. 1998.

概説 知覚 記憶 思考 感情 情報処理 障害

アイゼンクによる『Blackwell dictionary of cognitive psychology』の邦訳版。巻末の「和文索引」「欧文索引」は対語になっており、用語の意味を調べる際にも、訳語を確認する上でも便利。「人名索引」は原綴りのみ。

「認知心理学」334-336ページ、「認知心理学の歴史」336-341ページ、「知覚」260-261ページ、「記憶」80-84ページ、「思考」330-331ページ、これらは「認知科学の研究トピック」に簡単な記述がある。このほか認知心理学の各種サブファセットに含まれる概念などを参考にし、索引を活用して調べるとよい。主要な項目の末尾には参考文献がある。

OPACレファレンス[和]/長 > 14151/E94/A || 4Fレファレンス/星 > 14151/E94/ACiNii

心理学辞典. 有斐閣. 1999.

概説 知覚 記憶 思考 感情 情報処理 障害 応用

「心理学や近接領域の専門家にとっても、学生や一般読者にとっても使いやすい事典を目指した」と「はしがき」にあるように、各項目の解説は簡潔で分かりやすい。

関連項目への案内も充実している。「認知心理学」664-665ページ、「知覚?」572-576ページ、「記憶?」150-156ページ、「思考?」325-327ページ。このほか「感情と認知」「情報処理」などのファセット(サブファセット)に含まれる概念は、巻末の「和文事項索引」と「欧文事項索引」を活用して調べるとよい。「和文人名索引」「欧文人名索引」もある。出版されて久しいが、巻末の「文献」リストはかなり充実している。BIB

OPACレファレンス[和]/長 > 140/N34-4/C || 4Fレファレンス/星 > 140/N34-3 CiNii

最新心理学事典. 平凡社. 2013.

知覚 記憶 思考情報処理 障害

「認知心理学」588-589ページでは、主にその発達の歴史について触れられている。「知覚」509-513ページ、「記憶?」95-97ページ、「思考」278-282ページなどの概念は、対象・手段・種類・理論・研究方法など、それぞれに特徴的な側面について説明が盛り込まれている。各項目末に関連事項への参照がある。このほか各サブファセットに含まれる概念もかなり網羅しており、有用である。巻末に「和文索引」「欧文索引」「外国人名索引」がある。参考文献なし。

OPACレファレンス[和]/長 > 140/SH691/イ || B1/星 > 所蔵なし CiNii

C. 入門資料

入門資料は、テーマの概要を把握し、主要な概念や事項を確認するためにも有効です。とくに気になることがあれば〈索引〉を活用して、ピンポイントで調べるとよいでしょう。

認知心理学入門:その基礎理論と応用. 岡林春雄著. 金子書房. 1995.

概説 知覚 記憶 思考 感情 障害 応用

認知心理学の発展の歴史と特徴について解説がある。次に、各種情報を認知し記憶するということはどういうことなのか、その過程で処理され記録される短期記憶や長期記憶とはどのようなものなのかについて説明が続く。蓄積した各種情報がどのようにして知識に変えられていくのかを「スキーマ理論」や「意味ネットワーク理論」などを紹介しながらひもとく。このほか学習における認知心理学の応用、認知療法、認知と感情との関係についても触れている。巻末に「文献」「人名索引」「事項索引」あり。BIB

OPAC2F/長 > 14151/O36 || B1/星 > 141/O36CiNii

認知心理学:知のアーキテクチャを探る. 新版. 道又爾ほか著. 有斐閣. 2011.

概説 知覚 記憶 思考 感情 情報処理

第1章では認知心理学とは何か、発展の歴史と特徴を解説する。
2章から3章では知覚の基礎と高次の知覚を取り上げ特に「2次元の形態」や「3次元の物体」、「顔」などを認識する仕組みについて説明がある。
4章では「注意」について、特に視覚的注意について詳しく解説がある。
5章では「思考」する過程で行われている「表象」にあてている。
6章は「記憶」、7章は「言語」で、「脳と言語機能」「言語機能の発達」など認知心理学に関わる情報処理について、8章では「問題解決と推論」を中心に「思考すること」とはどういう事かを取り上げている。
巻末に引用・参考文献一覧、事項索引あり。BIB

OPAC2F/長 > 14151/MI13/ア || 星 > 所蔵なしCiNii

認知心理学キーワード. 森敏昭、中條和光編. 有斐閣. 2005.

概説 知覚 記憶 思考 感情 情報処理 障害 応用

認知心理学とはどのような学問なのか、概観を捉える際にキーワードごとに拾い読みでき、関連項目への参照もあり便利。認知心理学の大枠は章立てを確認することで大方つかめる。内容は以下のとおり。

  • 第1章 認知心理学の成立と展開
  • 第2章 知覚と注意
  • 第3章 記憶と忘却
  • 第4章 知識と表象
  • 第5章 概念と言語
  • 第6章 問題解決と推論
  • 第7章 学習と認知発達
  • 第8章 認知心理学の研究の広がりと応用。

文中の難しいことばは227~250ページにある「用語解説」で確認できる。章末に「読書案内」、巻末に「事項索引」あり。BIB

OPAC2F/長 > 14151/MO45-1 || 星 > 所蔵なしCiNii

Cognitive psychology and its implications. 8th ed. 2015.

概説 知覚 記憶 思考情報処理

長く改訂され続けている、教科書、独学書として定番の本。論文の引用数からも広く活用されている本であることがわかる。認知心理学特有のトピックに留まらず、各種認知プロセスと脳神経生理学との関わりについても解説がある。身近な実例やイラストで、わかりやすい英語で解説されている。用語集(Glossary)の簡単な解説と本文への参照が助けになる。巻末には、参考文献(References)、人名索引(Name Index)、主題索引(Subject Index)あり。

内容 : 1. The science of cognition -- 2.Perception -- 3. Attention and performance -- 4. Mental imagery -- 5. Representation of knowledge -- 6.Human memory: Encoding and storage -- 7. Human Memory: retention and retrieval -- 8. Problem solving -- 9. Expertise -- 10. Reasoning -- 11. Decision making - 12. Language structure -- 13. Language comprehension -- 14. Individual differences in cognition.BIB

OPAC書庫A集〔洋〕/長 > 14151/A46/イ || 星 > 所蔵なしCiNii

D. 雑誌

認知心理学に関連する論文を多く収録されている雑誌を紹介します。当館にない雑誌は、記事コピーの取り寄せ(文献複写)や、所蔵する他館での閲覧(紹介状の発行)もできます。詳細はレファレンスデスクへ、お尋ねください。

認知心理学研究. 日本認知心理学会.

学内から 学外から 知覚 記憶 思考 感情 情報処理 障害 応用

年2回刊。日本認知心理学会の学会誌で電子ジャーナルをJ-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)にて公開している。
書誌・抄録・本文・引用文献の閲覧が可能。本文はPDFでダウンロードできる。
目次は学会ウェブサイトで確認するとよい。

[所在]バックナンバー室/長 > に ※1号から冊子版を所蔵

Cognitive psychology. Academic Press.

知覚 記憶 思考 感情 情報処理 障害 応用

記憶、言語生成、知覚、問題解決と思考などの分野の研究を中心に基礎研究・理論的研究の成果はもとより、教材や指導法、レヴューなどが掲載されている。研究領域としては、人口頭脳、発達心理学、言語学、神経生理学、社会心理学をも含む。ISSN(国際標準逐次刊行物番号)は「0010-0285」。

掲載論文は、『PsycInfo』を使用して検索するとよい。「詳細検索」画面に入り、プルダウンのメニューから〈IS ISSN〉を選び「0010-0285」と入力し検索すると、1015件の論文がヒットする(2018年5月25日現在)。特定のテーマに絞って検索したい場合には、プルダウンから〈DE SUBJECT〉を選び、画面上部の〈シソーラス〉のタブをクリックし、用語を参考にして検索する。詳細は、この下のPsycInfoへ

OPACバックナンバー室/長 > C || 星 > 所蔵なし CiNii


II. 情報集め(文献調査)

テーマについて、おおよその内容が理解できたら、次は「I. 下調べ(事前調査)」で集めたキーワードを検索語として、関連文献を探します。まずは身近な図書館から、はじめましょう。それぞれの詳しい使い方や、当館に所蔵がない文献の入手方法は、レファレンスデスクで案内しています。

A. 愛知淑徳大学図書館の資料を探す

目録(OPAC=オーパック)は、当館の図書・雑誌・視聴覚資料などを探すための必須の道具です。OPACでは〈詳細検索〉を上手に使いましょう。とくに〈件名〉は、テーマを絞って資料を探す場合に便利な項目です。

愛知淑徳大学図書館OPAC.

詳細検索で、〈件名〉に「認知心理学」と入力すると40件の図書がヒットする。一方〈タイトル〉では119件、〈キーワード〉では139件の図書と1件の雑誌がヒットするが、この検索結果が認知心理学全般を扱ったものか、特定の側面をとりあげたものなのかは、必ずしも明確ではない。
認知心理学の特定の側面に絞って検索するには、〈件名〉に、認知心理学のファセットもしくはサブファセットに含まれる各種概念を入力して検索するとよい。例えば、「記憶」187件の図書、11件の視聴覚資料「知覚」173件の図書4件の視聴覚資料、「思考」266件の図書と6件の視聴覚資料、「注意」97件の図書と7件の視聴覚資料、「認識」274件の図書と5件の視聴覚資料がヒットする。(2018年5月25日現在)

B. レファレンス資料を利用して探す

索引や書誌などのレファレンス資料は、研究に必要な情報を広く調べるときに大変便利です。レファレンス資料ではないけれども同じように活用できる資料も紹介します。下調べの段階で集めた情報以外に、もっと情報を集めたい時に活用しましょう。

心理学の本全情報 1945-. 日外アソシエーツ.

概説 知覚 記憶 思考 感情障害

国内で1945年以降に刊行された心理学・精神医学に関する本を網羅的に集めた図書目録のシリーズ。
4冊目の『2003-2007』では「認知心理学」に関連する資料は、『心理各論』p.35~に含まれており、見出し項目としては、「感覚・知覚」「記憶」「意識・想像」「思考・認知」などが挙げられている。これ以前の巻にも、ほぼ同じ項目がある。書誌情報ほか、本の内容がわかり便利。巻末に「書名索引」「事項索引」あり。
BIB

レファレンス[和]/長 > 140/SH695/ || 4Fレファレンス/星 > 140/N71 電子ブック 学内1998-2002 2003-2007

PsycINFO.

学内から 学外から 概説 知覚 記憶 思考 感情 情報処理 障害 応用

アメリカ心理学会(APA : American Psychological Association)による、行動科学および精神衛生の分野における最大の情報資源。1800 年代から現在までの学術誌をカバーし、英語文献はもちろん、日本語文献も探すことができる。

アクセス方法
  1. 利用している端末によって、「学内から」「学外から」ボタンを選択
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  2. 「ログイン」ボタンを選択
検索の基本

検索のプルダウンから〈SU〉を選び「Cognitive psychology」と入力して検索すると6,593件の文献がヒットする。(2022年7月現在)
この検索の意味:主題(SU : Subject)が、認知心理学(Cognitive psychology)である。

検索結果が多い場合

検索結果が多い場合には、画面左側のフレーム〈検索結果の絞込〉から「全文へのリンク」にチェックを入れる。上記では122件に絞られる。ほかに〈出版時期〉の下にある〈詳細を表示〉をクリックして、〈LA Language(言語)〉、〈YP Year of Publication(出版年)〉などの項目によって、絞り込むとよい。
このほか、認知心理学特有のファセットやサブファセットに含まれる各種概念を使用して、調べたい内容や情報を絞り込むことが可能である。以下A~Cのそれぞれの方法は、主題(SU)が「Cognitive psychology」であるものが、6,593件ヒットした場合を例とする。(2022年7月現在)

A.「全文へのリンク」にチェックを入れて検索すると、122件に絞り込めた。
さらに「「LA Language」を選び「Japanese」と入力すると、23件に絞り込めた。
※意味:日本語に限定

B.2番目の検索項目に「SU : Subject」を選び、絞り込みたい事柄を検索する。
例:「Perception(認知)」445件、「Memory(記憶)」677件、「Thinking(思考)」254件、
「Short memory (短期記憶)」94件、「Abstraction(抽象化)」9件、
「Critical thinking (批判的思考)」15件、「Concepts (概念)」337件、
「Scales(尺度)」14件など。(カッコ内はヒット件数。2022年7月現在)

C.「SU : Subject」を利用しても検索結果がない場合には、入力項目を「KW : Keyword」に変えて検索するとよい。

このほか検索結果の絞り込み方法として、一般向けの文献を探す時には、〈対象読者〉を「General Public」、専門向けは「Psychology: Professional & Research」に指定できる。わからないことがあればレファレンス担当者に尋ねるとよい。

CiNii Articles.

学内から 学外から 概説 知覚 記憶 思考 感情 情報処理 障害 応用

NII(国立情報学研究所)提供の文献情報データベースです。図書や論文だけでなく、外部連携機関、機関リポジトリ等の研究データ、KAKENの研究プロジェクト情報などを含めて、横断検索することができます。
一部の文献には、「DOI」や「機関リポジトリ」など本文にアクセスできる可能性があるリンクボタンがあります。

アクセス方法 (学内者の方は、次の方法でアクセスしてください。)

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検索方法【論文を探す場合】
  1. 黒い枠内の下にある「すべて」を「論文」に切替え
  2. フリーワード欄に探したい文献の「キーワード」を入力し、検索
    *検索範囲を絞り込むためには、トピックの範囲を限定するキーワードを一緒に入力
    *「詳細検索」を選択し、条件を複数指定して検索する事も可能
  3. 検索結果が表示。その中から該当する論文を探す

〈参照〉CiNii Research マニュアル「キーワードによる論文検索方法」

検索例:「知覚」で約30,000件、「記憶」で約47,500件、「思考」で約45,000件の文献がヒットする。
キーワードで検索すると膨大な検索結果になるため、ファセット(サブファセット)に含まれる具体的な概念など、特定のトピックに最初から絞って検索するとよい。
"知覚現象"(108件)、"心理学マスキング"(74件)、"思考判断"(2,898件)、"記憶回想" (223件)、"思考テスト" (14件)、"精神錯乱" (25件)、"認知と感情" (67件)など。(カッコ内はヒット件数。2022年7月現在)
このほか検索結果が多いものは、〈出版年〉〈本文あり〉などを指定して絞り込むとよい。