コミュニケーション Communication.

このパスファインダーは、コミュニケーションについて調べるときの、最初の「みちしるべ」として利用できます。

関連パスファインダー

パスファインダーには、図書館の資料、インターネット上で提供されている文献、データベース、出版情報やリンクなど、選りすぐりの資料や情報資源が掲載されています。

もちろん必要な部分だけを参考にするのもよいですし、これら以外にも情報資源(リソース)はたくさんありますから、図書館員にお尋ねください。

(Mizuki Kashima, Sumiyo Yamaguchi. 2004-4-1)

I. 下調べ(事前調査)

どんなテーマでも初めて調べる時は、まず「そのテーマ(内容)は何か」を知る必要があります。百科事典や主題別専門事典などを調べて、基本的な知識をおさえ、テーマの概略をつかみましょう。
それと並行して、「II. 情報集め(文献調査)」に使うキーワード(検索語の候補)のリストを作ります。できれば引用・参考文献もチェックします。

A. 百科事典

平凡社大百科事典.1985.

16巻が索引。索引語として「コミュニケーション」「マス・コミュニケーション」「身ぶり語」「コミュニケーション政策」がある。
用語の説明としては、第5巻 p.1076-1086に「コミュニケーションの前提」「コミュニケーションの変質」「非言語コミュニケーション」「国際コミュニケーション」「動物コミュニケーション」等がある。

 レファレンス[和]/長 >  031/H51 4Fレファレンス/星 > 031/H51 CiNii

ブリタニカ国際大百科事典. 第2版改訂. 1991.

21巻が索引。索引でコミュニケーション(社会)下に関連項目として「言語」「新聞」「電信」「比較心理学」「マスコミュニケーション」「文字」「社会心理学」等がある。
第7巻 p. 759-762にコミュニケーションという言葉の意味とプロセスについての説明がある。「参考文献」の巻のp. 408、「コミュニケーション」下に文献リストあり。BIB

 レファレンス[和]/長 > 031/B92 CiNii

小学館大百科全書(CD-ROM版).1998.

「コミュニケーション」の項にコミュニケーションとは何か、コミュニケーションの種類、などについて記述がある

   DB/長(レファレンス・カウンター)

International encyclopedia of communications. 1989.

第4巻が索引。索引語として「Communications, Study of」「Communication research」「Cybernetics」「Group communication」「Intercultural communication」「Interpersonal communication」「Organizational communication」「Speech」「Mass communication research」「Models of c ommunication」等がある。各項目毎に参考文献あり。BIB

 レファレンス[洋]/長, 書庫D[洋]/長 > 361/I574 CiNii

 

B. 主題事典・辞典

コミュニケーション事典. 1988.

数々のコミュニケーションの形をマスコミュニケーションの発展を中心に48項目に分類され、説明書きがある。対人コミュニケーションという視点の項目には「挨拶」、「言語と社会」、「身振り」などがあり、具体的には「握手」、「隠語」、「身振り語」などの説明がある。項目はあおいうえお順に記載あり。索引あり。
この本の内容は紹介サイトで見ることができる。http://www.rakugo.com/furuya/communication.html

 レファレンス[和]/長,2F/長 > 361/TS85 4Fレファレンス/星,4F/星 > 36145/TS85 CiNii

コミュニケーション障害辞典. 1995.

言語治療士に必要とされている基本的用語を収録。言語病理学、聴能学、音声学、医学、工学、心理学的見地からもとりあげられている。事項・人名索引あり。参考文献も充実している。BIB

 レファレンス[和]/長 > 4969/MO78  4Fレファレンス/星 >  4969/MO78CiNii

A dictionary of communication and media studies. 2nd ed. 1989.

「Process」「Sign systems」「Theories & model」「Socio-cultural contexts」等のコミュニケーションやメディア研究で使用されている言葉がアルファベット順に収録されている。各用語の意味とその概念や理論のもととなった出典や代表的な図書の紹介もある。関連用語への参照もあり、英語の文献を読む時に役立つ。星が丘分館は1984年版を所蔵。BIB

 書庫D[洋]/長 > 361/W48CiNii CiNii

Handbook of communication science.1987.

いわゆる辞書ではないが〈Subject Index〉に以下のような項目を含む:

Age and communication, Campaigns, communication, Children and communication, Cognitive process, Communication education, Communication Science, Communication theory, Interpersonal communication、Mass communication thoery, Styles, Communication.

 レファレンス[和]/長 > 361/H298  B2/星 > 0071/H29 CiNii

 

C. 入門資料

コミュニケーションを勉強する人たちに必ず読んで欲しい代表的な本を先生に推薦していただきました。

コミュニケーションの科学. 1969.

人間コミュニケーションの重要性と研究、この学問の多様性について要約している。

2F/長 > 36145/TA841 CiNii

異文化コミュニケーション:新・国際人への条件.1996.

2F/長 > 36145/I75/ア 4F/星 >  36145/I75/アCiNii

Human communication: the basic course.2003.

 書庫D[洋]/長 > 36145/D66-1/ア CiNii

 

D. 雑誌

当館にない雑誌は、記事コピーの取り寄せ(文献複写)や、所蔵する他館での閲覧(紹介状の発行)もできます。詳細はレファレンスデスクへ、お尋ねください。

ヒューマンコミュニケーション研究 = Human Communication Studies

スピーチコミュニケーション教育 = Speech Communication Education

いずれも日本コミュニケーション学会 の学会誌。科学技術振興機構(JST)が運営する「J-STAGE」にて、PDF本文閲覧が可能である。
『ヒューマン・コミュニケーション研究』[閲覧可能な巻号]35 巻 (2007) - 41 巻 (2013)
『スピーチ・コミュニケーション教育』[閲覧可能な巻号]20 巻 (2007) - 26 巻 (2013)
継続後誌に『日本コミュニケーション研究』がある。

[所在]OPAC長 > 所蔵なし || 星 > 所蔵なし

 

II. 情報集め(文献調査)

テーマについて、おおよその内容が理解できたら、次は「I. 下調べ(事前調査)」で集めたキーワードを検索語として、関連文献を探します。まずは身近な図書館から、はじめましょう。それぞれの詳しい使い方や、当館に所蔵がない文献の入手方法は、レファレンスデスクで案内しています。

A. 愛知淑徳大学図書館の資料を探す

目録(OPAC=オーパック)は、当館の図書・雑誌・視聴覚資料などを探すための必須の道具です。OPACでは〈詳細検索〉を上手に使いましょう。とくに〈件名〉は、テーマを絞って資料を探す場合に便利な項目です。

愛知淑徳大学図書館OPAC.

コミュニケーション関係の資料を探すには〈キーワード〉の欄を活用します。 入力するキーワードとしては以下のようなものがあります。

「異文化コミュニケーション」52件、「対人コミュニケーション」9件、「言語コミュニケーション」25件、「ノンバーバルコミュニケーション」6件、「非言語コミュニケーション」11件、「ビジネスコミュニケーション」18件、「ビジュアルコミュニケーション」9件ヒット(2018年2月現在)ヒットします。

洋図書を探すにはLCSHの件名をキーワードに「件名」のフィールドに入力します。入力するキーワードとしては以下のようなものがあります。

「Business communication」36件、「Communication, International」61件「Intercutlural communication」214件、「Noverbal communication」77件「Visual communication」16件、「Communications Cross-culturalstudies」19件,「Communications, Psychological aspects」32件、「Communication in education」45件、「Communication in management」27件ヒットします。(2018年2月現在)

古い図書館資料に対しては「件名」が付与されていないことがあります。念のため、詳細検索画面の「キーワード」欄にも入力して検索してみてください。

B. 索引・書誌などレファレンス資料を利用して探す

索引や書誌などのレファレンス資料は、研究に必要な情報を広く調べるときに大変便利です。レファレンス資料ではないけれども同じように活用できる資料も紹介します。下調べの段階で集めた情報以外に、もっと情報を集めたい時に活用しましょう。

MagazinePlus マガジンプラス.

学内から 学外から 種類 学校経営と図書館 法令と教育行政 スタッフ 運営 メディア 活動 施設・設備 指導・支援

一般誌から専門誌、大学紀要、海外誌紙まで収録した日本最大規模のデータベースです。国立国会図書館(NDL)の「雑誌記事索引」データのほか、「雑誌記事索引」ではカバーしきれない年報類・論文集や、一般誌などを追加・収録しています。(日外アソシエーツ『MagazinePlus』のページから)

アクセス方法

利用している端末によって、「学内から」「学外から」ボタンを選択
*「学内から」・・・図書館のデータベースPC、本学の全学Wi-Fiへ接続したデバイス、情報教育センターのPCなど、学内LAN接続の端末
*「学外から」・・・学内食堂のWi-Fiへ接続したデバイス、自宅パソコン、スマートフォンなど、学内LAN未接続の端末

検索方法

上部の検索窓に、検索語を入力して検索する。

「コミュニケーション理論」で714件、「コミュニケーションモデル」で107件、「言語コミュニケーション」で321件、「対人コミュニケーション」で537件、「ノンバーバル・コミュニケーション」で108件、「非言語コミュニケーション」で449件、「ビジュアルコミュニケーション」で151件、「異文化コミュニケーション」で1893件、「言語と社会」で7906件論文がヒットします。(2020年6月現在)
結果を絞り込むには、検索結果画面の左のフレームにある〈絞込項目〉を利用するとよい。例えば〈刊行年代〉など。

C. 他の図書館の資料を探す

レファレンスツールで見つけた本や情報資源が身近な図書館にない場合や、さらに情報集めをしたい場合、次の図書館の資料も参考になります。

NDL ONLINE 国立国会図書館オンライン : 国立国会図書館蔵書 検索・申込システム.

国立国会図書館の所蔵資料および利用可能なデジタルコンテンツを検索して、資料の閲覧や各種の申込みができるサービス。
国立国会図書館 は日本の出版物を網羅的に収集している納本図書館であるため、当館にない資料も見つかります。

検索例

主題に絞った検索をする場合、〈詳細検索〉をクリックし、〈件名〉の項目にNDLSH(国立国会図書館件名標目表)などの標目形で検索するとよい。

〈件名〉の欄に「コミュニケーション」と入力すると27,870件の資料がヒットします。マスコミュニケーション」だと7,705件ヒットします。

タイトルの欄に「異文化コミュニケーション」と入力すると743件、「対人コミュニケーション」219件、「言語コミュニケーション」489件、「ノンバーバルコミュニケーション」「非言語コミュニケーション」83件、「ビジネスコミュニケーション」590件、「ビジュアルコミュニケーション」154件ヒットします。(2018年2月現在)

III. 有用なサイトやリンク

コミュニケーション研究とは(日本コミュニケーション学会).  

コミュニケーション研究の11の主要領域について簡単な説明がある。
学会誌『日本コミュニケーション研究』は、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST)運営する「J-STAGE」にて、PDF本文閲覧が可能である。
『日本コミュニケーション研究』
[閲覧可能な巻号]42 巻 (2014) - 50 巻 (2021)
[所在]OPAC長 > 所蔵なし || 星 > 所蔵なし