メンタリング Mentoring.

このパスファインダーは、メンタリングについて調べるときの、最初の「みちしるべ」として利用できます。

メンタリングとは(本学教員に聞きました)

「成熟した年長者であるメンター(mentor)と、若年のメンティー(mentee、ないしはプロテジェprotégé)とが、基本的に一対一で、継続的(最短で概ね1年)定期的に(概ね月3~4回)交流し、適切な役割モデルの提示と信頼関係の構築を通じて、メンティーの発達支援を目指す関係性を指す。」

パスファインダーには、図書館の資料、インターネット上で提供されている文献、データベース、出版情報やリンクなど、選りすぐりの資料や情報資源が掲載されています。

もちろん必要な部分だけを参考にするのもよいですし、これら以外にも情報資源(リソース)はたくさんありますから、図書館員にお尋ねください。

(20040331)

I. 下調べ(事前調査)

 どんなテーマについて調べるときもそうですが、初めての人はまず百科事典や主題別専門事典などを調べましょう。このような資料やインターネット上に提供されている情報源にはもっと詳しく調べるために便利な「参考文献」のリストや、代表的な本、雑誌論文が紹介されていることが多々あります。

A. 百科事典・時事用語事典

JapanKnowledge ジャパンナレッジ.

学内から 学外から

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『ジャパンナレッジ』は、百科事典や言語辞書、専門用語辞典、現代用語集などの辞書・事典を一度に検索できるデータベースです。ひとつのキーワードから各コンテンツを横断検索し、また本文閲覧も可能です。課題調査やレポート作成などに活用することもできます。収録コンテンツには『現代心理学辞典』(有斐閣)も含まれている。

アクセス方法
  1. 利用している端末によって、「学内から」「学外から」ボタンを選択
    *「学内から」・・・図書館のデータベース端末、情報教育センターの端末など、学内LAN接続の端末
    *「学外から」・・・Wi-Fiでネット接続の端末、自宅パソコン、スマートフォンなど、学内LAN未接続の端末
  2. 「ログイン」ボタンを選択
検索方法

キーワード欄に探したい「キーワード」を入力し、検索。
「メンタリング」と入力し、検索すると、2件の記事がヒットする。いずれも簡単なことばの定義。

The Encyclopedia Americana. International ed. 1988.

「Big brothers/Bigsisters of America」 --3巻733-734ページ。30巻が索引。NCID:BA03850162 NCID:BA07051670

 033/E581/ア 033/E581
 レファレンス[洋]/長 書庫A集[洋]/長 4Fレファレンス/星

B. 辞書

新教育学大事典. 1990.

「BBS運動(Big brothers and sisters movement)」 --6巻35-36ページ。8巻に和文事項索引、和文人名索引、欧文事項索引、欧文人名索引あり。NCID:BN04908292

 3703/SH641/   3703/H95/
 レファレンス[和]/長 2F/長 4Fレファレンス/星

International encyclopedia of education. 4th ed. 2023.

Index 見出し語「mentoring」4巻p384。
p381-391「Pedagogical strategies for leadership development」という項目の「Coaching and mentoring」にあたる。
ほかに関連項目への参照がある。各項末にReferenceあり。

[所在]電子ブック
[OCLC NO]1351845428

C. 代表的な本

メンタリング・プログラム : 地域・企業・学校の連携による次世代育成. 2009.

メンタリングとは何か、その定義、歴史的背景、米国やその他の国でのメンタリング運動の概況を取り上げている。日本の現状については、日本の青少年をめぐる状況とメンタリングプログラムを実施する際の課題についても述べている。巻末に豊富な参考文献あり。NCID:BA90499958

 3793/W46 3793/W46
 2F/長 4F/星

女性のキャリア開発とメンタリング : 行政組織を事例にして. 1998.

メンタリングについての先行研究についてのまとめや、巻末の文献リストも参考になる。NCID:BA38059087

 366/G71
 2F/長

Adviser, teacher, role model, friend. 1997. (http://www.nap.edu/readingroom/books/mentor/)

大学教員や研究職に就こうとする学生を導くための手引書。ウェブ上で全文を無料で読むことができる。

D. 雑誌

Public/Private ventures. (http://www.ppv.org/)

http://www.ppv.org/ で、Newsletter、Annual reports、その他の報告書を無料で見られる。


II. 情報集め(文献調査)

A. 愛知淑徳大学図書館の資料を探す

身近にある図書館の資料に自分が集めようとしている文献や情報があるのかどうかを調べましょう。*図書館資料を調べるためのオンラインツールのことを、”OPAC(オパック)”と呼びます。

愛知淑徳大学図書館OPAC (https://cat.lib.aasa.ac.jp/opac/)

図書館サイトのトップページの、「OPAC検索」横の「詳細検索」をクリックする。〈キーワード〉に”メンタリング”と入力して検索すると3件ヒット、”mentoring”では9件ヒットする(2018年5月30日現在)。他に”カウンセリング”、”人間関係”、”コミュニケーション”、”教育”、”訓練”、”支援”、”サポート”、”発達”などのキーワードがある。ヒット件数が多すぎる場合は、適宜組み合わせて検索するとよい。
”社会教育”、”教育心理学”、”青年心理学”、”社会心理学”、”発達心理学”、”counseling”、”helping behavior”、”interpersonal relations”などは〈件名〉に入力して検索できる。分類記号の143(発達心理学)、361.4(社会心理学)、371(社会教育)、371.4(教育心理学)、371.47(青年心理学)、379.3(社会教育)なども要チェック。

B. レファレンス資料(書誌、索引、抄録、データベース)を利用して探す

レファレンス資料は研究に必要な情報を広範囲にわたって調べるための必須の道具です。

1. 国内で出版された文献を探す

MagazinePlus マガジンプラス.

学内から 学外から

一般誌から専門誌、大学紀要、海外誌紙まで収録した日本最大規模のデータベースです。国立国会図書館(NDL)の「雑誌記事索引」データのほか、「雑誌記事索引」ではカバーしきれない年報類・論文集や、一般誌などを追加・収録しています。明治期から現在まで一括して検索できる。(日外アソシエーツ『MagazinePlus』のページから)

アクセス方法

利用している端末によって、「学内から」「学外から」ボタンを選択
*「学内から」・・・図書館のデータベースPC、本学の全学Wi-Fiへ接続したデバイス、情報教育センターのPCなど、学内LAN接続の端末
*「学外から」・・・学内食堂のWi-Fiへ接続したデバイス、自宅パソコン、スマートフォンなど、学内LAN未接続の端末

検索方法

上部の検索窓に、検索語を入力して検索する。

〈標題・キーワード〉に「メンタリング」で検索すると394件文献がヒット。(2018年6月5日現在)

朝日新聞クロスサーチ

学内から 学外から アクセス数 2

朝日新聞社の新聞記事データベース。1879年創刊号から現在まで約1600万件の記事・広告を検索できる。1985年以降の記事は全文検索方式となっており、テキスト本文を表示して閲覧できるほか、2005年11月以降の記事は、切り抜きイメージの表示・印刷が可能。朝日新聞デジタルや雑誌「AERA」「週刊朝日」の記事も収録している。
縮刷版は1879年から1999年までの120年分の検索が可能で、発行当時のままの紙面イメージを収録している。キーワードや日付での検索だけでなく、分類、年表、歴史キーワードなどを参照して記事を探すこともできる。
記事検索のほかに、現代用語事典(知恵蔵)、英文ニュースデータベース、人物データベース、アサヒグラフ、歴史写真アーカイブの利用も可能。

トップページの横断検索窓に「メンタリング」と入力し検索すると記事17件がヒットする。
〈記事 1985~〉を選択すると記事一覧とともに検索オプションが表示され、ここで発行社や発行日などを指定すれば検索結果がより限定される。(2022年5月25日現在)

2. 国外で出版された文献を探す

ERIC. (https://eric.ed.gov/)

ERICのトップページの検索画面に「mentoring」と入力すると、8947件情報資源がヒットする。

検索結果画面の左フレームの絞込項目〈Publication date〉(出版年)〈Publication type〉(出版タイプ)などを利用して結果を絞り込むとよい。たとえば、Publication typeを「Books」に限定すると292件の絞り込めた。(2018年6月4日現在)

検索画面上の〈Thesaurus〉タブをクリックし、「Mentor」と入力すると、12713件の情報資源がヒットする。検索結果左フレームの絞込項目(ファセット)から内訳がわかる。たとえば、「Publication Date」(出版年)では2018年に限定すると、119件の情報資源、「Publication Type」(出版タイプ)にBooks(図書)を選ぶと、306件に検索結果を絞り込むことができる。

検索結果が多い場合は、このように絞込項目をうまく活用するとよい。

PubMed Central : an archive of life science journals. (http://www.pubmedcentral.nih.gov/)

米国国立衛生研究所(National Institute of Health)の米国国立医学図書館(U.S. National Library of Medicine)が提供している生命科学や生物医学に関する文献データベース検索のためのサービス。日本語の文献も含まれる。

検索ボックスに"mentoring"と入力して検索すると12340件、"mentorship"では16073件、"mentors"では9867件文献がヒットする。いずれも検索結果が膨大なので、検索結果画面左側の出版年(Publication date)絞込項目(filters)を利用して絞り込むと良い。たとえば、オープンアクセス(Open access)のものにチェックを入れて検索すると、150件に絞り込むことができた。(2018年6月4日現在)

C. 他の図書館の資料を探す

NDL ONLINE 国立国会図書館オンライン : 国立国会図書館蔵書 検索・申込システム.

国立国会図書館の所蔵資料および利用可能なデジタルコンテンツを検索して、資料の閲覧や各種の申込みができるサービス。
国立国会図書館 は日本の出版物を網羅的に収集している納本図書館であるため、当館にない資料も見つかります。図書や雑誌ほか映像資料や障害者向け資料など多様な形態の資料、さらに雑誌記事も同時に検索できます。 検索結果が多い場合は、画面左フレームの絞込項目を利用すると良いでしょう。

検索例

「メンタリング」と入力して検索すると466件資料がヒットする。画面左フレームの絞込項目を利用して結果をさらに絞り込むと良い。たとえば、〈資料形態〉の「オンライン」を選ぶと41件に絞り込むことができた。(2018年6月4日現在)

<タイトル>の欄に”BBS運動”では和図書が9件、雑誌記事が36件ヒットする(2018年6月5日現在)。

主題に絞った検索をする場合、〈詳細検索〉をクリックし、〈件名〉の項目にNDLSH(国立国会図書館件名標目表)などの標目形で検索するとよい。


III. その他の有用なサイトやリンク

Mentor. (http://www.mentoring.org/)

Find resourcesのカテゴリにFAQsがあって、メンターのための質問を専門家が答えている。Program resourcesもあり、ウェブ情報資源がリンクされている。

BBS運動基本原則解説書. (http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hinoki/3852/bbs.pdf)

日本BBS連盟が定めたBBS運動の基本原則。昭和63年11月発行。