1972年にNarinがJournal of American Society for Information Scienceに発表したのが最初。学術雑誌の引用関係地図。ある雑誌が1,2位で引用している雑誌へ矢印を引くことにより作成する。
対象
JCR(Journal Citation Reports)の1997年版に収録されている雑誌を調査対象誌とした。分野は自然科学(総合)、生物学、生理学、生化学・分子生物学、免疫学、癌、内科総合医学、循環器病学、神経科学、精神医学の10分野とする。
作成の手順
@調査対象分野のCiting Journal Listingをインパクトファクター順に 並び替え、 リストを作成する。
Aリストの上位20〜40誌それぞれが引用する雑誌の上位2誌(自誌引用 を除く)を書き出す。
B各対象誌が最もよく引用している2誌に向けて矢印を引く。
C対象誌は実線枠で囲み、枠のない雑誌は対象誌から上位で引用されて いる他分野のものとする。(対象誌ではないが自分野のものは点線)
D枠の面積は対象誌の出版論文数に対応しており、大きな枠の雑誌ほど 大規模誌であることを表している。
結果・考察
| 分野 | 中心誌の国名 | 中心誌が他分野 | 独立性 | 対象誌数 | |
| 1極集中 | 生理学 | USA | 30/65 | ||
| 生物学 |
|
|
20/63 | ||
| 2極集中 |
自然科学 (総合) |
UK,USA | 18/56 | ||
| 精神医学 | USA,USA | 有 | 29/67 | ||
| 循環器病学1997 | USA,USA | 19/62 | |||
| 循環器病学1994 | USA,USA | 有 | 19/78 | ||
| 免疫学 | USA,USA | 有 | 28/116 | ||
| 癌 | USA,USA | 有 | 30/102 | ||
| 神経科学 | USA,USA | 有 | 29/150 | ||
| 3極集中 | 生化学・分子生物学 | USA,USA,USA | 有 | 38/253 | |
| 内科総合医学 | USA,UK,USA | 有 | 30/100 |
#表の語句説明#
コアジャーナル:対象誌数の1/4以上引用の矢を受けているもの
1極集中:コアジャーナルが1つ。
2極集中:コアジャーナルが2つ。
3極集中:コアジャーナルが3つ。
独立性が有:調査対象分野の雑誌でマップが成り立っているもの。分野外の雑誌があっても引用の矢を何本も受けていない。
2Step Mapを作成することで、対象分野におけるコアジャーナルやサブグループの構造が明らかになった。分野それぞれに特徴がみられたのが興味深かった。
また、調査対象分野外の重要誌も発見でき、引用関係に基づいた学問の研究動向を知ることが可能である。今回は雑誌名の後に国名の記入をしてみた。これにより、調査分野ではどの国が影響力を持っているかが分かると思う。予想通りアメリカ合衆国がトップであったが、分野によってはイギリスときれいに二分しているものがあった。
注意点として2Step Mapには調査年による変動がある。これは先行研究や過去の版での調査と比較することにより明らかになった。
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