愛知淑徳大学図書館パスファインダー : 記憶 (Memory)
このパスファインダーは、認知心理学における「記憶」に関する「何か」を調べたいときや、レポートや論文を書くために必要な資料・情報の収集をお手伝いする「道しるべ」です。このパスファインダーには図書館の資料や、インターネット上に提供されている文献、データベース、出版情報やリンクなど選りすぐりの資料・情報が掲載されています。パスファインダーは『レポート・論文の書き方』に基づいていますので、ステップを確認しながら利用することをお勧めします。もちろん必要な部分だけを参考にすることもできますし、これら以外にも資料・情報はたくさんありますので図書館員にお尋ねください。*作成協力 : 鳥飼良美さん、ほか1名 (2005年度図書館実習生)
「記憶」とは: 経験を保持し、なんらかの仕方でこれを再現する機能を意味する。時間的な経過からみると、記銘 memorization、保持 retention、想起 remember の過程に分けられる。記銘は経験の獲得という意味で学習の側面ともみられるが、保持、想起の前提となる。つまり、学習と記憶とは不可分な関係にある。(『日本大百科全書』より)
*主なキーワード: 記憶、記憶障害、長期記憶、短期記憶、記憶錯誤、エピソード記憶、忘却、想起、ワーキングメモリ、Long-term
memory、Short-term memory、Autobiographical memory、Explicit memory、Photographic
memory、Memory disorders、False memory syndrome、De´ja` vu、Recollection (Psychology)、Recall.
*関連する分類記号: 1413
*関連するパスファインダー: 心理学、認知心理学
I. 下調べ(事前調査)
A. 百科事典
B. 辞書
C. 代表的な本
D. 雑誌タイトル
II. 情報集め(文献調査)
A. 愛知淑徳大学図書館の資料を探す
B. レファレンス資料を利用して探す
C. 他の図書館の資料を探す
D. 出版情報
III. その他の有用なサイトやリンク
JapanKnowledge ジャパンナレッジ. 愛知淑徳大学内LANに接続されたパソコンで利用可
画面左上の検索語入力欄に「記憶」と入力すると、18件の記憶に関する記述がヒットする。
『日本大百科全書』では「1. 記憶の区分 (直接記憶 短期記憶
長期記憶)」「2. 記憶の研究法」「3. 忘却」「4. 記憶の再構成」「5. 哲学における記憶」の順に解説している。関連項目として「ア・プリオリとア・ポステリオリ」「覚える」「学習」「精神現象学」「生得観念」「忘却」などへのリンクがある。
http://www2.aasa.ac.jp/org/lib/j/netresource_j/resource_j.html
(http://ja.wikipedia.org/wiki/メインページ)
ウェブに公開されている無料の百科事典。画面左中央にある検索入力ボックスに「記憶」と入力すると記憶に関する記述がヒットする。前書きに「記憶の分類法はさまざまだが、スクワイアの記憶分類という分類法が一番一般的である。ここではスクワイアの記憶分類を基にしたモデルについて述べる。記憶は感覚記憶、短期記憶、長期記憶の3つに大きく分類される。自伝的記憶、展望的記憶という概念を提唱する学者もいる」とある。
内容: 1 感覚記憶 ; 2 短期記憶 ; 3 作動記憶 ; 3.1 中央制御系 ; 3.2 音韻ループ ; 3.3 視空間スケッチパッド ; 4 長期記憶
; 4.1 陳述記憶 ; 4.1.1 エピソード記憶 ; 4.1.2 意味記憶 ; 4.2 非陳述記憶 ; 4.2.1 手続き記憶 ; 4.2.2
プライミング ; 5 自伝的記憶 ; 6 展望的記憶 ; 7 記憶の階層 ; 8 記憶の過程 ; 8.1 記銘 (符号化) ; 8.2 保持 (貯蔵)
; 8.3 想起 (検索) ; 9 関連項目
Encyclopedia of learning and memory. 1992.
学習と記憶を主に取り上げている百科事典。Indexの662-663ページにある "Memory" の欄で記憶に関するいろいろな側面をとりあげた具体的な項目を一覧することができる。項目ごとに参考文献あり。NCID:BA1913773X
141/E58
レファ[洋]/長
The encyclopedia of memory and memory disorders. 2nd ed. Facts On File, c2001.
記憶や記憶障害は、学習や学習に不可欠な集中力、知覚などとの関係が深い。そのような分野との接点も考慮し最新の研究やトピックを取り上げている。Appendix (付録) のII-IV (247-257ページ) には "Helpful Websites (有用なウェブ情報資源)" "Read more about it (参考資料)" や "Periodicals that publish research in memory (雑誌の紹介)" がある。Glossaryは259-260ページ、Referencesは261-272ページにあり。NCID:BA54946054
1413/TU6
レファ[洋]/長
The MIT encyclopedia of the cognitive sciences. c1999.
「Memory」 -- 514-517ページ。認知科学事典だが、記憶に関する記述もある。巻末の索引から引くとよい。文末に参考文献あり。NCID:BA41428975
※認知科学とは:
認知心理学、人工知能、言語学にまたがる新しい学際的基礎科学(『ジャパンナレッジ』)
14151/MI56
レファ[洋]/長
Psychology basics. Salem Press. 1998.
「Theories of Memory」 -- 2巻383-388ページ、「Memory : Long-term versus Short-term」 -- 2巻394-398ページ。簡単な定義の後に関連するキーワードの提示があり、概略、参考文献が挙げられている。NCID:BA46208047
140/P951/
レファ[洋]/長
(http://www.encyclopedia.com/)
ウェブで公開しているColumbia Encyclopediaの百科事典。画面中央の「Enter Keywords」に「Memory」と入力すると、221件の記憶に関する記述がヒットする。検索結果の最初にある「memory」をクリックすると、心理学に関連した記述を読むことができる。参考文献の紹介もある。(2005年12月5日現在)
記憶に関する記述は80-93ページにあり。関連項目への参照がある。「短期」「長期」「作業記憶」「エピソード」「意味」「画像」「再認」項目ごとに参考文献あり。NCID:BA36146056
14151/E94
4Fレファ/星 レファ[和]/長、2F/長
Memory from A to Z : Keywords, concepts and beyond. Oxford University Press, 2002.
記憶の研究者であれば事典としてだけではなく読み物としても絶対ほしい1冊。記憶に関連する140のトピックを扱っており、広く網羅している。参考文献も充実している。Referencesは253-319ページ、巻末に索引あり。
※書評はこちら (PDF文書、89.7KB)
1413/D94
レファ[洋]/長
記憶と学習が深く関連があることを説明した上で、4-24ページに記憶システムの成り立ちや記憶の種類についての記述がある。参考文献は223-227ページにあり。NCID:BN10609365
1408/I95/5
2F/長
記憶と脳 : 過去・現在・未来をつなぐ脳のメカニズム. サイエンス社, 2002.
「記憶が脳の中に残るのは、何かを経験し学習する。そして、学習したものが、記憶として残るのである。記憶がどのように営まれ、神経細胞 (ニューロ) がどのように働くのか、脳の記憶システムがどう働くのかが、「記憶と脳」研究の成果である。今や、脳の働きを知らないで、記憶を語ることができなくなった。("はじめに" より)」と編者が説明するように、記憶は心の問題を扱う心理学の領域に重なるが、記憶の機能を司る脳の仕組みと働きについて理解することも重要である。イラストや具体例も多く読みやすい文章になっている。引用文献も豊富 ([185]-199ページ)。NCID:BA58613836
491371/KU14/7 491371/KU14/7
4F/星 書庫A/長
現代基礎心理学. 4. 記憶. 東京大学出版会, 1982.
記憶全般を取り上げている古典的資料。各章に引用文献が多数ある。
内容:序論 -- 記憶 ; 第1章 感覚記憶 ; 第2章 短期記憶 ; 第3章 長期記憶 ; 第4章 作業記憶 ; 第5章 記憶表象 ; 第6章 非言語的記憶
; 第7章 記憶情報の制御 ; 第8章 記憶のダイナミックス ; 第9章 記憶の数理解析 NCID:BN00398762
1408/Y15/4
2F/長 B1/星
「記憶は心理学の領域だけからアプローチすることによって解明されるものではけっしてない。医学や生理学あるいは工学など、学術的な研究アプローチと合いまって、記憶の現象をより深くより幅広く理解することが可能になる。…入門書に記述された記憶研究から、専門書に記述された記憶研究への橋渡しをする役割を担ってまとめられた内容 ("はしがき" より)」。各章ごとに引用文献、巻末に索引あり。NCID:BA4611638X
1413/O81
B1/星 2F/長
「ワーキングメモリは日常生活のあらゆる場面で必要な記憶である ("まえがき" より)」と記してあるように、日常の行動に必要な記憶を中心に記憶のメカニズムやそれに影響を及ぼす年齢や発達や脳や神経との関わりも取り上げている。巻末に引用文献あり (193-208ページ)。NCID:BA5830880X
1413/O73
2F/長
Human memory : theory and practice, Rev. ed. Psychology Press, 1997.
少々古いが広く引用されている資料。『Google Scholar』によると、今までに640件の引用がある(2005年12月9日現在)。目次は『Google Book Search』で見ることができる (こちら)。参考文献 (References) は373-406ページ、巻末に「Author Index」と「Subject Index」がある。NCID:BA30673172
141/B14-1
書庫A集[洋]/長
Memory : systems, process, or function. Oxford University Press, 1999.
言語の習得、認知行動、概念の形成や論理付けなどに欠かせない「記憶」の心理学的プロセスについて取り上げている1冊。章ごとに参考文献あり。NCID:BA39720023
1413/ME38
書庫A集[洋]/長
心理学全般を扱っている学術雑誌だが認知心理学に関連する論文も多く掲載されている。記憶に関する論文も多い。掲載論文を探すのには『MAGAZINEPLUS』が便利。「雑誌名」の欄に「心理學研究」、キーワードの欄に「記憶」と入力し検索すると、145件がヒットする。(2006年1月11日現在)
B2雑誌/星 M14/し 1970-2005 41-75,76(1-4)+
バック/長 1944-2005 19-63,65-75,76(1-4)+
記憶、言語生成、知覚、問題解決と思考などの分野の研究を中心に、基礎研究・理論的研究の成果はもとより教材や指導法、レヴューなどが掲載されている。研究領域としては、人工頭脳、発達心理学、言語学、神経生理学、社会心理学をも含む。記憶に関する掲載論文を探すのには『PsycINFO』を使用するとよい。詳細検索画面で検索項目をプルダウンで指定し、"Subject" の欄に「Memory」、"Journal Title" の欄に「Cognitive Psychology」にして検索すると、700件の論文がヒットする。検索結果には各論文の引用件数が表示され、抄録を読むことができる。(2006年1月11日現在)
バック/長 C 1995-2005 28-50,51(1-2,4)+
トピックの概要や位置づけをつかむことができたら、次はトピックに関する文献を収集します。各データベースの解説内で検索手順の説明に使われた検索語 (「」内のことば) は、そのままコピー&ペーストして使うことができます。
まずは身近な場所である、愛知淑徳大学図書館で文献の収集をはじめましょう。長久手本館・星が丘分館のうち通常利用しない館に利用したい資料がある場合は、予約のサービスを使って取り寄せることもできます。くわしくは閲覧カウンターにお問い合わせください。
(http://cat.lib.aasa.ac.jp/mylimedio/search/search-input.do)
1. 図書館サイトのトップページの、「OPAC検索」横の「詳細検索」をクリックする。"件名" の欄に検索語を入力して検索する。「記憶」で図書96件、「Memory」で図書98件、「記憶障害」で図書6件、「Memory disorders」で図書8件がヒットする。"キーワード" の欄に「記憶」と入力して検索すると図書243件・雑誌5件、「Memory」で図書243件・雑誌5件、「エピソード 記憶」で図書2件、「ワーキングメモリ」で図書3件などがヒットする。(2005年12月27日現在)
MAGAZINEPLUS. 愛知淑徳大学内LANに接続されたパソコンで利用可
「記憶」といってもいろいろな研究の分野があるので、キーワードの欄には心理学関係の「記憶」のみがヒットするように「記憶 心理学」と入力して検索する。この条件を満たす文献は1,000件を超えるので、先に刊行年月を区切って検索するとよい。2000年1月から2005年11月に限定して検索すると、164件がヒットする。(2005年12月27日現在)
http://www2.aasa.ac.jp/org/lib/j/netresource_j/resource_j.html
PsycINFO. 愛知淑徳大学内LANに接続されたパソコンで利用可
詳細検索画面で検索項目を "Subject" に指定し、「Memory」と入力して検索すると52,884件がヒットする。検索結果を絞り込むには、入力欄をもうひとつ選び、プルダウンメニューから "Year
of Publication" を選ぶなどして検索を絞り込むとよい。検索画面上にある 百科事典のイラストのアイコンをクリックすると、百科事典に掲載の記事だけに絞り込むことができる。この結果では『Encyclopedia
of Psychology』(本館・分館に所蔵あり)の記事が31件ヒットする。(2005年12月26日現在)
「Memory」に関連することばは「Autobiographical memory」「Early memories」「Epidemic imagery」「Eipisodic
memory」「False memory」「Implicit memory」「Long term memory」「Memory decay」「Memory
trace」「Reminiscence」「Repressed memory」「Short term memory」「Spatial memory」など多数ある。『Thesaurus
of psychological index terms』の165ページを参考にするとよい。
http://www2.aasa.ac.jp/org/lib/j/netresource_j/resource_j.html
(http://scholar.google.com/)
ここ数年、大学や研究所がみずから発信する研究論文や研究成果などの電子資料を機関リポジトリに蓄積し、オープン利用を可能にする動きが世界的に活発になりつつある。そのような有用な学術情報をターゲットに検索可能にしているのがGoogleScholarである。
記憶に関する文献を調べるには "Advanced
Scholar Search" の画面で、プルダウンから "in the title of the article" を選び、一番上の入力項目
("with the all the words")のところに「Memory Psychology」と入力して検索する。検索結果には、該当する文献が引用された回数と引用した論文へのリンクがある。検索結果が
引用回数の多い順に表示されるので、主要な論文を探す際に便利。ほかに使えるキーワードとして「Long-term memory」、「Short-term
memory」、「Photographic memory」など。このパスファインダーのはじめにある "主なキーワード" で紹介のあるもので検索するとよい。
NDL-OPAC : 国立国会図書館蔵書検索・申込システム.
(http://opac.ndl.go.jp/)
探したいトピックが決まっている時は、件名検索の画面から検索するとよい。「記憶」と検索するか件名一覧から「記憶」を探し、クリックして所蔵検索すると151件がヒットする。「記憶障害」を選ぶと26件、「記憶術」では97件のヒット。(2006年1月6日現在)
読みたい資料が当館に所蔵していない場合は、リクエストをすることができます。閲覧カウンターにお申込ください。
(http://bookweb.kinokuniya.co.jp/)
キーワード検索のプルダウンで "和書" を選び入力欄に「記憶 心理学」と入力すると38件ヒットする。(2006年1月6日現在)
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/489986/249-0189937-8595520)
画面左上の "サーチ" で "和書" を選び、入力欄に「記憶心理学」と入力すると285件ヒットする。売れている順に表示されるが、必ずしも学術書ばかりではないので選ぶ際に注意すること。(2006年1月6日現在)
(http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/memory.html)
記憶の医学的側面を扱った情報資源の紹介が主ではあるが、記憶の種類 (Types of memory) や仕組み (How memory works) などの簡単な説明をみることができる。
(http://whoville.ucsd.edu/)
記憶研究で著名なカルフォルニア州立大学のLarry R. Squireのページ。神経心理学、脳医学を中心としているが、研究成果 (Publications)から記憶研究の多面性を見ることができる。全文を閲覧できるものも多数あるので便利。※PDF形式で公開している文献の閲覧には、Adobe社のAcrobat readerが必要
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(20060112)