このパスファインダーは『源氏物語』について、「5. 登場人物についてを調べる」ときの最初のみちしるべとして利用できます。調べたいことが、これ以外の7つ(左メニュー参照)のファセットのどれかにあてはまるなら、そのパスファインダーにアクセスしましょう。レポートや論文を書くために必要な図書館資料やインターネットで提供されている文献・データベース・出版情報やリンクなど、よりすぐりの資料・情報を掲載しています。
I. 下調べ(事前調査)
A. 百科事典
B. 専門事典
C. 作品
D. 作品を読むための手引書
E. 解釈・評釈
F. 作品批評・作品論・作家論
III. 情報集め(文献調査)
A. 愛知淑徳大学図書館の資料を探す
B. 愛知淑徳大学図書館にない資料を探す
C. レファレンス資料を利用して探す
III. その他の有用なサイトやリンク
I. 下調べ(事前調査)
A. 百科事典
どのようなテーマでもそうですが、初めて調べることがらは、まず百科事典や主題別専門事典などから基本知識を入手して概略をつかみましょう。
日本大百科全書.(JapanKnowledge ジャパンナレッジ)

図書館のトップページ「データベース」のプルダウンから選び、手順に従ってログオンする。
基本検索画面で「源氏物語」と入力すると24件の記事がヒットする。(2009年7月現在)
画面右フレームの「データ:」に、「1. 源氏物語/主な登場人物」という項目があり、簡単な紹介文がある。初心者にも読みやすい。
<http://www.jkn21.com/> 解説
B. 専門事典
源氏物語についての事典には、作品の概略、内容(あらすじ)、作品論、作品研究書、登場人物、扱うテーマ、他作品との接点や影響を受けた作品、作家などを取り上げているものが多くあります。代表的な事典のみを紹介しますが収録内容は様々ですから、調べたい対象によって使い分けます。
源氏物語作中人物事典. 西沢正史編. 2007.

物語のあらすじの紹介の後、大きく「主要作中人物」「脇役人物」の順に一人ずつ人物紹介がある。「主要作中人物」は、人物の生涯、物語における人物の位置・準拠、人物に関する評価の歴史、人物の特色・鑑賞の4項目から構成される。「脇役人物」は、出自、経歴、物語における役割、コメントの4項目からなる。
源氏物語事典. 三谷榮一編. 増補版, 1992.

登場人物については「作中人物の解説」p.152-356 で説明している。このほか登場する官職の用語の解説と記述箇所を明示した「官職索引」p.375-399、有職故実の用語を解説した「有職索引」p.400-478 等がある。
書庫C/長 > 91336/MU56-53 || B1 > 91336/MU56-53
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源氏物語必携事典. 秋山虔, 室伏信助編. 1998.

系図 p.7-78、図解 p.79-174、作中人物事典 p.175-226、物語内の年立 p.227-236、主要人物呼称一覧 p.237-258、作中和歌一覧 p.259-295 が主な内容。
源氏物語に登場する人物は一部、役職名でしか呼ばれない者もあり、呼称が時とともに変化する。そのため「人物呼称一覧」がついている。
書庫C/長 > 9133/MU561-213 || 星 > 所蔵なし
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源氏物語事典. 岡一男著. 1964.

主な作中人物については p.99-148 にある。このほかの詳細は源氏物語総合パスファインダーを参照。
書庫C/長 > 91336/MU56-43 || B1/星 > 91336/MU56-43
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源氏物語事典. 池田亀鑑編. (合本), 1987.

2部構成の上巻は、作中の主要な語彙(概念)3,000件を収録し解説している。これらに人名も含まれる。
下巻は「作中人物解説」も収録している。このほかの詳細は源氏物語総合パスファインダーを参照。
当館には上・下巻の合本を所蔵している。
レファ[和]/長 > 91336/MU56-64 || 4Fレファ/星 > 91336/MU56-64
上巻へのリンク
古典文学作中人物事典. 東京堂出版. 2003.

源氏物語の登場人物については p.18-77 にある。各人物に対して「人物の概要」「特質(素材・モデル、物語の中での位置、人物の特色)」「参考(文献)」「人物へのコメント」の項目がある。
書庫C/長 > 9103/N87-1 || 4Fレファ/星 > 9103/N87-2
上巻へのリンク
C. 作品
源氏物語の原本は存在しないことが通説です。一方、多数存在する写本には数々の異本があり、「青表紙本系」「河内本系」「別本」の3系統に大別されます。これについては、『源氏物語事典(池田亀鑑編. 1987)』p.26-28「諸本とその系統」を参考にするとよいでしょう。
C-1. 現代語訳
現代語に「翻訳」した本もあります。具体例として、与謝野晶子、円地文子、田辺聖子、瀬戸内寂聴などが有名です。
源氏物語. 紫式部. 谷崎潤一郎訳. 1939-1941. 中央公論社.

全26巻。「原文に盛られてある文学的香氣をそっくりそのまゝ、とは行かない迄も、出來るだけ毀損しないで現代文に書き直さうと試みたもの. . . 」と、訳者の序文(『序』巻1、p.4)にあるように、できるだけ原文に近い形で1930年代当時の日本語に書き換えられた。読み進める時に最低限必要なことばの意味等の説明もある。24〜25巻では原文中の和歌を抜き出して解説を加えている。26巻には主要な登場人物の関係を整理した「源氏物語系図」、主要な登場人物の年表「源氏物語年立」、各帖のあらすじをまとめた「源氏物語梗概」を収録している。
書庫C/長 > 913369/MU56/ || 星 > 所蔵なし
1巻へのリンク
源氏物語. 愛蔵新書版. 紫式部. 谷崎潤一郎訳. 1979−1980. 中央公論社. 
全11巻。1939〜41年出版の最初の翻訳本をもとに、新たに翻訳されたもの。その際、解釈を書き改めた部分もあるが、旧仮名遣いから新仮名遣いに変え、難解な漢字の使用を避けるなど、現代日本語の使用に則した変更が加えられた。
長 > 所蔵なし || B1/星 > 913369/MU56/
1巻へのリンク
C-2. マンガ
現代語訳という意味だけではなく、親しみやすいものとしてマンガの作品もあります。
まろ、ん:大掴源氏物語. 小泉吉宏著. 2002.

『源氏物語』全54帖を、1帖8コマで解説をまじえてまとめている。代表的な参考文献も網羅している。大急ぎで全体のストーリーの展開や登場人物の関係等を、時系列でつかむ場合に便利な一冊。巻末に参考文献あり。![]()
書庫C/長 > 91336/MU56-24 || 星 > 所蔵なし
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D. 作品を読むための手引書
作品を読むときには、その背景についての基本的知識も必要です。これらはコンパクトにまとまった副読本が参考になります。
新・源氏物語必携. 秋山虔編. 學燈社, 1981 (1977).

54帖それぞれについて短い解説文「梗概と鑑賞」のほか、「源氏物語人物総覧」などの論考がある。![]()
長 > 所蔵なし || B1/星 > 91336/MU56-50
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E. 解釈・評釈
「作品をどう読めばよいのか」「文中のことばにはどのような意味があるのか」など、本文とともに詳しい解説や説明があるのが「注釈書」です。単行書もあれば、古典文学全集などの一部として出版されているもの等、多数あります。
源氏物語の鑑賞と基礎知識. 1998−2005.

雑誌『国文学解釈と鑑賞』の別冊で全43巻からなる。主な内容は第43巻末にある『全43巻編者・特集号一覧』(p.162-163)を見るとよい。各巻には「序文」「人物紹介」「源氏ゆかりの地を訪ねて」「影印本を読む」「原文」「論文」から構成されている。第43巻の巻末には「総索引」もあり。
F. 作品批評・作品論・作家論
源氏物語については登場人物に関する研究も多く存在します。
源氏物語. 日本文学研究資料刊行会編. 1971-1982. 4冊.

『日本文学研究資料叢書(全100巻)』に含まれる4冊で、I−II(第5巻-6巻)、III(第19巻)、IV(第82巻)として出版されている。「ここに収録された論文は「既存発表の研究論文の中から従来の研究に大きな意味を持っているもの、あるいは新しい可能性を開拓しているものなどを選択し、各時代、ジャンル、作家、作品ごとに論集として編集し、各研究分野の基礎的・基本的な情報を出来る限り有効的に提供することを目標としたものです。(「まえがき」より)」
| 所在 > 請求記号 | 書庫C/長 > 9108/N77/5(5巻)、9108/N77/6(6巻)、9108/N77/19(19巻)、9108/N77/82(82巻) | B1/星 > 9108/N77/5(5巻)、9108/N77/6(6巻)、9108/N77/19(19巻)、9108/N77/82(82巻) |
源氏物語の鑑賞と基礎知識. (『国文学解釈と鑑賞』誌の別冊)第43巻. 
巻末の「総索引」の「補助論文分野別一覧」(p.195-223)は、31のテーマから論文が引けるように工夫されている。源氏物語が多くの側面から研究されていることがわかるので便利。登場人物に関する論考は、「人物造型」(p.195-199)という項目に記載されている。これら論文を参照すれば、さらにその先行論文を知ることができる。http://www.shibundo.co.jp/cgi-bin/menu.cgiCAT=C371から各号の目次を見られる。![]()
II. 情報集め(文献調査)
A. 愛知淑徳大学図書館の資料を探す
身近な図書館に文献や情報があるのかどうか、OPACの「詳細検索」の項目を上手に使って調べましょう。とくに「件名」は的確に資料を探すための項目です。どこからでも拾ってくる「キーワード検索」はノイズが大きいため、うまく見つからないときに使いましょう。
※図書館の目録を「OPAC(オーパック)」と呼びます。
愛知淑徳大学図書館OPAC.

本学図書館とマルチメディアリソース室の所蔵する図書や雑誌、視聴覚資料などを探すための必須のツールです。
登場人物については〈キーワード〉に「源氏物語 人物」と入力すると、『端役で光る源氏物語. 久保朝孝他編. (書庫C/長 91023/MU56-41)』『源氏物語作中人物論集. 森一郎編著. (書庫C/長 9133/MU561-137)』『人物で読む源氏物語 全20巻. 上原作和編集. (書庫C/長 91023/MU56-8/)』をはじめ、42件資料がヒットする。
具体的な人物に絞って資料を探す場合には、「人物名」と「源氏物語」を<キーワード>に1スペース離し入力し検索するとよい。例えば「明石 源氏物語」では18件資料がヒットし、検索結果から該当しそうな資料を選択する。(2009年10月6日現在) <http://cat.lib.aasa.ac.jp/mylimedio/search/search-input.do/>
B. 愛知淑徳大学図書館にない資料を探す
WorldCat.

WorldCatの〈Advanced Search (詳細検索画面〉で〈Subject〉に「Murasaki Shikibu, b. 978? Characters」と入力して検索すると、源氏物語の人物論について書かれている資料が109件ヒットする。(2009年5月19日現在)中には日本語の資料も豊富にある。
検索結果から資料を選びクリックすると、資料の目録データが提示される。画面下半分の最初に〈Find your location〉の欄に〈Japan〉と入れると、この資料を所蔵する図書館が日本国内にあれば、提示してくれる。詳しくはレファレンスカウンターで。![]()
<http://www.worldcat.org/>
C. レファレンス資料(書誌、索引、抄録、データベース)で探す
レファレンス資料は、研究に必要な情報を広く調べるときに大変便利です。下調べの段階で集めた情報以外に、もっと情報を集めたい時に活用しましょう。
研究文献目録(源氏物語講座第10巻). 勉誠出版. 1993.

昭和38(1963)年から平成2(1990)年までに国内で発表された研究書・研究論文を収録。収録文献は、大きく「単行書」と「研究書・研究論文」の2つの項目に分かれる。「巻論・人物論」(p. 255-366)に関する文献は「研究書・研究論文」に、記載がある。このほかの詳細は源氏物語総合パスファインダーを参照。![]()
書庫C/長 > 91336/MU56-68/10 || B1/星 >91336/MU56-17/10
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『源氏物語』研究ハンドブック:巻別・テーマ別研究文献目録. 吉海直人. 1999-2001. 
3巻からなる。登場人物については、1巻と2巻は「I 巻別研究文献目録」の項から探すとよい。![]()
書庫C/長 > 913361/MU56-1/ || 星 > 所蔵なし
1巻へのリンク
日本文学研究文献要覧古典文学, 2000-2004. 2006. 日外アソシエーツ.

源氏物語に関する文献は、古典文学についてのレファレンスツールにも記載があり、本書はある程度網羅的に紹介している。
源氏物語はp.230-270で、次の項目ごとに図書・雑誌・書評・書誌が記載されている。人物については、作中人物論 p.255-366、光源氏論、紫上論、作中女性論、作中男性論、浮舟論、がある。なお同じシリーズには1995-1999年もあり、網羅的に情報を収集する時はそれも参照する。![]()
MAGAZINEPLUS.

〈キーワード〉に「源氏物語」や「紫式部」を入力し検索すると、大量の文献がヒットし、本当にほしい文献に絞り込むことが難しい。そのため、より具体的な人物名で検索するとよい。どのように絞り込むのがベストかは、レファレンス担当者に相談するとよい。![]()
<http://web.nichigai.co.jp/> 解説
源氏物語電子資料館.

国文学研究資料館 <http://www.nijl.ac.jp/> サイト内の伊藤鉄也教授のページで提供されている。源氏物語に関する文献のリストやリンクが充実している。
登場人物論に関連する論文は「源氏物語・論文文献一覧」から探すとよい。ただし人物名別にリストしているわけではないので、手間がかかる。![]()
<http://www.nijl.ac.jp/%7Et.ito/>
MLA International Bibliography.

英語の文献を集める場合は、このデータベースを利用するとよい。 左上の〈Search〉をクリックし、さらに画面中央上の〈Advanced search〉をクリックする。〈Literary theme〉に「Murasaki no ue」を入力して検索すると1件、「Akashi」で3件ヒットする。(2009年5月19日現在)![]()
<http://collections.chadwyck.co.uk/>
III. その他の有用なサイトやリンク
国文学論文目録データベース. 国文学研究資料館

日本文学に関連する論文の書誌情報を収録したデータベース。「日本国内で発表された雑誌紀要単行本(論文集)等に収められた論文に関する情報を掲載」しており、大正元年から平成19年までのものを網羅している。
詳細検索の〈すべての項目〉に「源氏物語」と入力すると16,945件、「紫の上」で262件、「光源氏」で25件の論文などがヒットする。(2009年7月21日現在)![]()
<http://base1.nijl.ac.jp/%7Eronbun/>
The Tale of Genji: A bibliography of Translations and studies.

ゲイ・ロウリー(Gaye Rowley)早稲田大学准教授作成の書誌。源氏物語に関する英語の文献を網羅し、〈翻訳〉〈翻訳家と翻訳について〉〈2次資料〉〈源氏物語の美術〉〈源氏物語の受容〉〈映画・ミュージカル・マンガ版〉の6つの項目に分けて記載している。更新されるようなので最新を含む。異文化の研究者による視点をまとめて確認するのには便利。印刷用のPDF版もある。![]()
<http://www.gayerowley.com/teaching/ex-420-bibliography/>
(20091125)
