もくじ
I.下調べ(事前調査)
どのテーマもそうですが、初めて調べる時は、まず百科事典や主題別専門事典などによって基本的な知識を確認して、テーマの概略をつかみましょう。
そして調査と並行して、「II. 情報集め(文献調査)」に使うキーワード(検索語の候補)を集めましょう。
引用・参考文献もチェックしておきましょう。
A. 百科事典
JapanKnowledgeの日本大百科全書

学内LANからアクセス可能な電子百科事典 http://www.jkn21.com
図書館のトップページ〈データベース〉のプルダウンから選び、手順に従い、ログオンする。
基本検索画面で「建築」と入力すると69件の記事がヒットする。(2009年11月6日現在)その中から『日本大百科全書』の「建築」の記事を選ぶ。画面右にある〈目次〉から〈西洋建築の歴史—理念と技術の変遷〉を選ぶ。
「初期文明期の建築」「古代のギリシアとローマ」「キリスト教的中世」「近世の建築芸術」「近代から現代へ」などの項目があり地域や時代に代表的な建築物や様式とそれらの特徴を簡単に紹介している。画面右に関連サイトへのリンクと参考文献ある。![]()
ブリタニカ国際大百科事典 .第2版改訂.ティビーエス・ブリタニカ.1991.

全28巻.第二巻に『建築』に関する項目があり、そのほか「イスラム建築(第2巻、p.106〜」「エジプト建築(3巻、p. 27〜)」「キリスト教建築(第5巻p. 671〜」「バロック建築(第16巻、p. 446〜)」「ビザンチン建築(第16巻、p. 734〜)」「ゴシック建築(第 7巻、p.612〜)」「初期キリスト教建築(第9巻、p.718〜)」「バロック建築(第6巻、p.446〜)」「マニエリズム(第18巻、p.704〜)」「メソポタミア建築(第19巻、p.305)」「ルネサンス建築(第20巻、p.382)」「ローマ建築(第20巻、p.723〜)」「ロマネスク建築(第20巻、p.764〜)」などの記事が掲載されている。
図、カラー写真あり。 第27巻に参考文献あり。
星が丘所蔵の『改訂版』(4Fレファ/星 > 031/B92/ア1)も内容は同じ。![]()
レファ[和]/長 > 031/B92/1ア
||
星 >4Fレファ/星 > 031/B92/ア1 (改訂版)
B. 主題事典・辞典
建築用語辞典.第2版.建築用語辞典編集委員会編.技報堂出版.1995.

建築様式名、さらに様式に特徴的な構造名の簡単な説明がある。
イラスト・図あり。巻末に欧文索引。
レファ[和]/長 > 520/KE419 || 星 > 所蔵なし ![]()
建築大辞典.第2版.彰国社.1993.
主要な建築・建築様式の解説がある。〈英和対照語彙集〉など、建築用語の意味などを確認する際に便利。
参考文献あり。![]()
レファ[和]/長 > 520/SH96 || 4Fレファ, 4F/星 > 520/SH96 ![]()
C. 入門書
フレッチャー世界建築の歴史.ジョン・モスグローブ編集;飯田喜四郎, 小寺武久監訳。西村書店.1996.

『Sir Banister Fletcher's History of Architecture. 19th ed.』 の邦訳。
大きく時代別に分けられ、更に地域別に解説がある。豊富な実例に、図・イラスト・写真などを加えた説明がある。
〈用語解説〉〈索引〉他各章毎に参考文献があり、事典としても活用できる。![]()
レファ[和]/長 > 520/F32 || 4F/星 > 520/F32 ![]()
西洋建築入門.改訂版.森田慶一著.東海大学出版会.1989.

『西洋建築の諸相を歴史の流れに沿って概観する』(p.1)と〈はじめに〉に説明があるように、主要な建築と建築様式を総括的に取り上げている。内容としては、古代ギリシャ、古代ローマ、中世建築、初期キリスト教建築、ロマネスク、ゴシック、中世の非宗教建築、イタリアのルネサンス、バロック建築、北ヨーロッパ近世建築他、近代建築までを取り上げている。巻末に人名・建築名の索引、写真、参考文献(p.269-270) ![]()
書庫A/長 > 523/MO66-1 || 星 > 所蔵なし ![]()
西洋建築史概説.森田慶一著.彰国社.1982.
代表的な西洋建築の様式がどのような時代や文化的背景によって成り立っていたかが解説されている。
巻末に参考文献あり(p.214-215) ![]()
西洋建築史図集.日本建築学会編.彰国社.1983.

古代から19世紀後期アメリカと世紀末ヨーロッパにいたるまでに建てられた代表的な建築や建造物の写真、図面、と解説を収録。作品の多くに参考文献あり。解説には、建てられた年代、建築家名、場所および特徴や時代背景なども含む。
巻末の「建造物作品」は所在地別に分類されているので、地名からも個々の作品を探すことができる。![]()
西洋建築史.吉田鋼市著. 森北出版. 2007.

「古代ギリシャとローマおよび、中世以降のヨーロッパ建築の歴史を中心(まえがき p.iii)」に取り上げている。「歴史の大きな流れがとらえられやすいように」各様式の特徴を簡潔に述べている。
イラスト、写真あり。巻末の『西洋建築史概略年表』からは、様式・年代・地域を一覧することができる。
西洋建築様式史.F.ガルムガルト著.鹿島出版会.1983.

上下2巻からなる。書名が示す通り、建築様式に焦点をあてながら、古代文明から20世紀に至るまでそれぞれの時代や地域における代表的な建築と特徴に加え文化的背景等にも配慮し紹介している。
見取り図、写真、イラストも豊富。下巻末に用語解説(p.xix-xxvii)あり。
長/所蔵なし || 4F/星 > 523/B28/1;523/B28/2 ![]()
D. 雑誌
当館にない雑誌は、記事コピーの取り寄せ(文献複写)や、所蔵する他館での閲覧(紹介状の発行)もできます。詳細はレファレンスデスクへ、お尋ねください。
建築雑誌.造家學會.1887-.

日本建築学会発行の雑誌で、広く建築の分野を対象にした論文が掲載されている。西洋建築に関しては、〈地域名・国名〉〈様式名〉〈時代名〉等をキーワードにして調べるとよい。掲載論文はCiNiiでフルテキストを閲覧できる。〈詳細検索〉画面で、〈刊行物名〉に「建築雑誌」と指定し、キーワードに特定の〈地域名・国名〉〈様式名〉〈時代名〉等を入力して検索するとよい。MagazinePlusにも収録されているので、論文の書誌事項を確認することができる。MagazinePlusを検索する際には〈雑誌名〉に「建築雑誌」と指定し、CiNiiと同じ要領で検索するとよい。
建築文化.彰国社.1946-2004. 
掲載論文の書誌情報はCiNiiまたはMagazinePlusで検索することができる。
CiNiiを検索する際には、〈詳細画面〉で、〈刊行物名〉を「建築文化」と指定し、MagazinePlusで検索する際には、〈雑誌名〉を「建築文化」と指定しキーワードと掛け合わせて検索するとよい。
II. 情報集め(文献調査)
おおよその内容が理解できたら、次は「I. 下調べ(事前調査)」で収集したキーワードを検索語として、関連文献を探します。まずは、身近にある図書館からはじめましょう。
各情報資源の解説には、検索語の例を示しました。ヒットした結果が多すぎる(少なすぎる)場合や目的にあった文献がヒットしない場合などは、複数の検索語を組み合わせる・検索語を変更する・絞込み等の条件指定を行うなど、検索方法を変えてみるとよいでしょう。
各情報資源の詳しい使い方や、当館に所蔵がない文献の入手方法は、レファレンスデスクで案内しています。
A. 愛知淑徳大学図書館の資料を探す
OPACの「詳細検索」の項目を上手に使って調べましょう。とくに「件名」はテーマに絞って資料を探すための便利な項目です。※図書館の目録を「OPAC(オーパック)」と呼びます。
愛知淑徳大学図書館OPAC.
目録は、本学図書館の図書や雑誌、視聴覚資料などを探すための必須の道具です。
詳細検索で、〈件名〉に「建築(西洋) 歴史」を入力すると18件ヒットする。洋図書を探す場合には、同じく、〈件名〉に「Architecture History」と入力すると34件資料がヒットする。
特定の建築様式に限定して検索する場合には、例えば、「ロマネスク建築」で4件、「ゴシック建築」で13件、「ルネサンス建築」で1件、「バロック建築」で11件、「ロココ建築」で1件、「イスラム建築」で6件資料がヒットする。洋図書を探す場合には、〈件名〉に「Architecture, Gothic(3件)」「Architecture, Romanesque(1件)」「Architecture, Renaissance(19件)」の様に検索するとよい。
この他、特定の国の建築に限定して検索したい場合には、〈件名〉に「建築」と「国名もしくは都市名」を組み合わせて検索するとよい。例えば、「建築 イタリア」で35件、「建築 フランス」で10件、「建築 ローマ」で10件資料がヒットする。洋図書を検索する場合には、「Architecture, Italian」でイタリア様式の建築について、「Architecture Italy」でイタリアに位置する建築について書かれた資料がヒットするので、その辺の使い分けに注意する。
この他、「宗教建築」では6件、「教会建築」で20件ヒットするが、すべて西洋建築に関するものとは限らないので、検索結果から選ぶ必要がある。
このほか「ドラマツルギー」や「マニエリズモ」などのことばからも〈件名〉検索ができるが、検索結果には建築以外の分野のものも含まれるので注意する。
B. 索引・書誌などレファレンス資料を利用して探す
索引や書誌などのレファレンス資料は、研究に必要な情報を広く調べるときに大変便利です。レファレンス資料ではないけれども同じように活用できる資料も紹介します。下調べの段階で集めた情報以外に、もっと情報を集めたい時に活用しましょう。
総目録:建築雑誌・論文集・研究報告.日本建築学会編.1957-
「建築雑誌」(本文・会告・委員会報告・文献抄録・主題別文献目録)「建築年報」「研究年報」「論文報告集」「大会学術講演梗概集」「支部研究報告」を含む。「国際十進分類法」によって分類・記載されている。(1986年 -1991年版は「」日本建築学会発表部門・細分類」による。)
「建築歴史」の見出し下、小見出しの下論文はリストされている(「S41年〜50年, p.340〜349; 1976〜1985年, p.626, 637〜683)。「西洋建築史」(1986〜1991年, p.510〜518)
すべての巻に〈人名索引〉あり、1986年〜1991年には〈件名索引〉なし。
レファ[和]/長 > 520/KE41/'66-'75 || 星 > 所蔵なし
レファ[和]/長 > 520/KE41/'76-'85
レファ[和]/長 > 520/KE41/'86-'90 ![]()
ビジュアル版西洋建築史:デザインとスタイル.長尾重武、星和彦編著. 丸善. 1996.

豊富なイラストに加え、巻末(p.163-168)に『参考文献』がある。「総合」「都市と建築」「古代」「中世」「ルネサンス」「バロック建築」「18世紀」「近代」「ガイドブック」の見出しの下リストされている。巻末に索引あり。![]()
CiNii
学術論文のデータベースで、主に学術雑誌に掲載された論文を中心に調べることができる。フルテキストで閲覧できるものもある。
詳細検索は基本的に〈フリーワード〉で、例えば、「ロマネスク様式 建築」で検索すると1件、「バロック様式 建築」で2件、「ルネサンス様式 建築」で1件、「イタリア建築 歴史」で11件、「フランス建築 歴史」で4件論文がヒットする。
MagazinePlus 
学術雑誌や紀要が収録対象になっている雑誌論文のデータベース。
検索は主に〈キーワード〉で行う。例えば、「西洋建築史」で60件、「バロック建築」で31件、「ルネサンス建築」で3件、「イスラム文化 建築」で15件、「マニエリスム 建築」で19件、「ゴシック様式 建築」で2件論文がヒットする。
西洋建築の歴史に関連してどのような側面について調べたいのか、できるだけ具体的な言葉をキーワードにして、検索するとよい。
III. 有用なサイトやリンク
History of Western Architecture. (http://web.kyoto-inet.or.jp/org/orion/jap/hst/hist.html)
西洋建築の様式の歴史をかいつまんで紹介している『増田建築研究所』サイト内のページ。
Great Buildings Collections
(http://www.greatbuildings.com/)
建築とデザインに関する情報を発信しているウェブマガジン『ArchitectureWeek』(http://www.architectureweek.com/)が作成しているサイト。世界に点在する主要な建築に関する、豊富な写真やイラストを含む情報を蓄積している。
〈Advanced Search〉(詳細検索)(http://www.greatbuildings.com/cgi-bin/gbc-search.cgi)では、建築の名称、建築家、場所、築年、建築のタイプ、スタイル、または様式、画像、資料ほか、7つの項目から検索可能。
