レファレンスサービスのための主題・主題分析・統制語彙

本書は図書館サービス、とりわけレファレンスサービスにおける主題分析と統制語彙活用のためのガイドです。

主題分析は自覚的にせよ無自覚にせよ、図書館業務にはなくてはならない知的作業です。
目録作業での件名や分類記号の付与の場面だけではなく、業務全般にわたって行われているものです。
とくにレファレンスサービスでは、質問をできるだけ広く・深く・多角的にとらえることが重要ですが、主題分析のしくみはレファレンスサービスに密接に関わっています。そしてこの主題分析の場面、つまりレファレンスプロセスにおいて統制語彙が活用できます。(はじめに より)

レファレンスサービスのための主題・主題分析・統制語彙 Reference services by subject, subject analysis, and controlled vocabularies

目次

レファレンスサービスのための主題・主題分析・統制語彙
Reference services by subject, subject analysis, and controlled vocabularies

編集 愛知淑徳大学図書館(インターネット情報資源担当)
著者 鹿島みづき

執筆協力 山口純代、小嶋智美
編集協力 山田稔

B5版、212ページ
発行  勉誠出版
発行日 2009.3.10
ISBN 978-4-585-07125-9
定価 2,625円(本体価 2,500円)

◎2009年度 私立大学図書館協会「協会賞」をいただきました!

当館スタッフはじめ、多くの方々の協力によって、つくることができた本です。あらためて感謝の意を表したいと思います。

【2010.5.26公表 「2009年度協会賞審査結果について」 から】
1. 主題アクセス、主題分析に注目した著者の研究成果をレファレンスに活かして丁寧に書かれた著作として評価する。
2. 論理的に章を組み立て、事例も豊富に含め、レファレンス担当者に新たな気付きをもたらす著作といえる。
3. 米国議会図書館件名標目表(LCSH)に特化しているため、和書には応用しにくいところが難点だが、主題分析の考え方を知るうえで大変有用である。
4. 内容的には実用書なのか、教科書なのか、あるいは研究書なのかあいまいであるという指摘もあった。

近年の著者の活動をみると、推薦書にあるとおり、パスファインダーの作成やMODSに関する論文や発表等、図書館界への貢献は大きい。そうした業績も勘案し、「申し合わせ事項」の採択可否ポイントの(1)の(イ)および(ウ)に該当するものとし、 協会賞に値すると判断しました。


目次

はじめに

第 1 部 考え方と背景

第 1 章 図書館サービスの要 主題と主題分析

1 主題とは何か
2 主題と形式の区別
3 主題分析とは何か
4 要約と網羅
5 画像の主題分析
6 ファセット
7 利用目的により変わる主題分析
8 主題の理解
9 主題の理解と主題分析は利用者の要求を満たす鍵

第 2 章 統制語彙 なぜ幅広い利用価値があるのか

1 統制語彙とは何か
2 主題分析に有効な統制語彙の特徴
3 主題知識と統制語彙活用の可能性

第 3 章 パスファインダーと主題分析

1 図書館の機能と主題分析
2 パスファインダー作成と主題分析
3  知識体系に対する主題分析と「利用者ニーズ」に対する主題分析

第 2 部 件名標目表とシソーラス

第 4 章 LCSH 米国議会図書館件名標目表

1 LCSH とは
2 件名の有用性
3 LCSH の可能性
4 LCSH の標目の種類と形
5 標目の並び方
6 標目表に使用される表記の見方
7 主題分析作業における LCSH の活用
8 日本の図書館で活用できる LCSH

第 5 章 代表的な主題別シソーラスの特徴

1 芸術・建築学 Art & Architecture Thesaurus
2 心理学 Thesaurus of Psychological Index Terms
3 教育学 Thesaurus of ERIC Descriptors
4 医学 Medical Subject Headings

 

第3部 レファレンスサービスと主題分析

第6章 レファレンスサービスと主題分析

1 レファレンスサービスと主題知識
2 レファレンスプロセスと主題分析
3 主題分析が関わるレファレンスプロセス

第7章 レファレンスプロセスにおける主題分析の実際

1 質問の確認における主題分析
2 探索戦略の検討
3 検索語の選択
4 回答の選択

第8章 レファレンスプロセスにおける統制語彙の活用

1 主題分析における統制語彙の有効性
2 統制語彙活用のしくみ
3 情報検索
4 まとめ

第9章 レファレンス事例 統制語彙集による主題分析

1 基本方針
2 レファレンス質問のタイプ
3 質問タイプA 電話番号を調べる
4 質問タイプ B ローマの城壁
5 質問タイプ C フィンランドの教育
6 質問タイプ C アルツハイマーとアルミニウム
7 質問タイプ D スペイン様式
8 質問タイプ D ニューヨーク
9 レファレンス質問・回答事例から見えるもの

第 4 部 課題と展望

第 10 章 主題分析の先に見えるもの

1 レファレンスサービスの記録
2 日本語の標準的な統制語彙集
3 目録・メタデータの新しいパラダイム
4 主題分析から見える次のヴィジョン
5 新しい情報組織化を実現するために

コラム 日本文学の領域を体系的に俯瞰する試み

おわりに
引用・参考文献一覧
索引


レファレンスサービスのための主題・主題分析・統制語彙=Reference services by subject, subject analysis, and controlled vocabularies / 愛知淑徳大学図書館編;鹿島みづき著.
東京:勉誠出版,2009.
引用・参考文献一覧:p. 187-194.
事項・人名索引:p. 195-203.
ISBN: 978-4-585-07125-9
t1. レファレンスサービスのための主題・主題分析・統制語彙 <レファレンス サービス ノ タメノ シュダイ・シュダイ ブンセキ・トウセイゴイ.>
t2. Reference services by subject, subject analysis, and controlled vocabularies. 
a1. アイチ シュクトク ダイガク トショカン a2. カシマ,ミズキ
s1. Content analysis (Communication) s2. Subject cataloging. s3. Reference services (Libraries). s4. Subject headings, Library of Congress. s5. Subject headings -- Medicine. s6. Subject headings -- Architecture. s7. Subject headings -- Education. s8. Subject headings -- Art. s9. Subject headings -- Psychology. s10. 件名標目. s11. レファレンスワーク
(1) NDC9: 015.2 (2) NDC9: 014.4

Reference services by subject, subject analysis, and controlled vocabularies

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