パスファインダー・LCSH・メタデータの理解と実践 : 図書館員のための主題検索ツール作成ガイド

Pathfinders, LCSH, and Metadata : Librarians' Guide to Subject Access Tool-Making

図書館の利用者に対して質の高いサービスをするためには、必要な資料(情報資源)を探しだす的確な検索が必須です。もちろん資料を自館で所蔵していることも重要ですが。
この本は、それを実践するときのガイドとして、本学の事例も紹介するとともに、ひろく図書館員に利用してもらうことを願ってつくりました。当館の図書館実習テキストとしても活用する予定です。

  • 第1刷用・正誤表を更新しました。(2005.9.7)
  • 第2刷ができました。
  • 本書は完売しました。(2007.1.16)
  • 紀伊國屋書店出版部を通して2006年度末まで発売しました。今後の一般販売は未定です。従って、入手は古書店などでお願いします。大変申し訳ありませんが、当館、および、紀伊國屋書店に在庫はございません。
  • ネットライブラリーに電子書籍として収録されました。(2009.4)
  • EBSCO Ebook Collection (NetLibrary) については、紀伊國屋書店へお問い合わせください。

【2006.9.12 NEWS から】2006年9月7日(木)、関西学院大学でおこなわれた私立大学図書館協会の総会において「協会賞」の授賞式が行われた。本書の刊行にかかわった当館職員(鹿島、山口、小嶋、山田)の業績に対して贈られたものである。
この本が日本の大学図書館へ貢献できたことは望外の喜びであり、さらに協会賞の受賞は本学にとって大きな名誉である。これからもサービス拡充に向け、地味ながら努力をつづけてゆきたい。
招待いただいたすばらしい午餐会や終了後の意見交換会においても、多くの方々と交流をもつことができた。
関係するみなさま、どうもありがとうございました。

パスファインダー・LCSH・メタデータの理解と実践 : 図書館員のための主題検索ツール作成ガイド. Pathfinders, LCSH, and Metadata : Librarians' Guide to Subject Access Tool-Making
はじめに
目次
正誤表 v2 (2005.9)
PDF 232KB
パスファインダー・LCSH・メタデータの理解と実践 : 図書館員のための主題検索ツール作成ガイド
Pathfinders, LCSH, and Metadata : Librarians' Guide to Subject Access Tool-Making
編集   愛知淑徳大学図書館インターネット情報資源担当
著者   鹿島みづき、山口純代、小嶋智美
編集協力 山田稔
A4版、175ページ
発行   愛知淑徳大学図書館
発売   紀伊國屋書店
発行日  2005.2.28
ISBN   4877382186(13桁:9784877382186)品切れ
ISBN (eBook) 9784877383541

定価    1,260円(本体価 1,200円)品切れ
定価 (eBook) 3,099円(本体価 2,952円)
お求めは、紀伊國屋書店の「NetLibrary eBook」からお申し込みください。
この本の制作には、KICXを使いました。


はじめに

本書は「パスファインダー」「LCSH」「メタデータ」という3つの異なるツールを一冊にまとめた図書館員のためのガイドです。

「パスファインダー(Pathfinder)」とは道しるべのことです。
図書館のパスファインダーは、特定のトピックや主題に関する資料・情報を収集するひとのために図書館が提供する関連情報資源のリストで、特に初めてある特定のテーマで調べるひとを案内するためにつくられます。

「LCSH(Library of Congress Subject Headings:米国議会図書館件名標目表)」は主題目録に欠かせない件名標目表の代表として概観します。世界標準といってもよいLCSH は、主題検索ツールの乏しい日本の図書館状況に変化をもたらすかもしれません。
「調べたい主題の情報資源が見つからない」「調べたい主題以外の情報資源までヒットする」、そんなストレスを感じない「信頼できる情報資源だけを効率的に収集できる場」が求められています。

「メタデータ」を理解して作成することは、これまでカタロガーが習得した知識と技術にメタデータ特有のポイントを追加することでスタートできます。あらゆる情報資源を対象にできるメタデータが徐々に作成され蓄積されてゆけば、「知りたいこと」を求める利用者に対して、「どんな情報資源でもひとつの窓口から提供するサービス」が実現します。

図書館員が数ある情報資源の中から選んだ「おすすめ」は、ほかの図書館でもおすすめできる情報資源です。パスファインダーをインターネットに公開し、さらにパスファインダーを集めたデータベースがあれば、より多くのひとが、より便利に活用できます。インターネットで図書館のつくったパスファインダーに出会ったことや、図書館が調べたい主題で検索できるサービスをはじめたことがきっかけで、図書館を訪れるひとも増えるはずです。

国立情報学研究所の「総合サブジェクトゲートウェイ(USG)構想」や国立国会図書館の「インターネット資源選択的蓄積実験事業(WARP)」に見られるように、有用な情報資源を蓄積する基盤と、それを支援する体制が新たに国レベルで確立しつつあります。既存の書誌情報サービスや情報検索サービスなどとも融合し、多角的な展開をみせるでしょう。

「調べたい主題」で探すことがありふれた図書館サービスとなるように、「主題検索」を理解して実践する図書館員の活動が広がることを、私たちは願っています。本書がその「道しるべ」として、お役に立つなら幸いです。

2005年 筆者一同


目次

はじめに

1 パスファインダーのあらまし

1.1 「知りたい気持ち」と図書館の役割

1.2 パスファインダーとは

1.3 MIT 図書館で生まれたパスファインダー
1.3.1 MIT 図書館でパスファインダーが開発された背景
1.3.2 当時のMIT 図書館パスファインダー構成
1.3.3 MIT 図書館パスファインダーの利用者による評価
1.3.4 考案当時のパスファインダーの問題点

1.4 現在の情報環境とパスファインダーのいま
1.4.1 いま作るべきパスファインダーの目的と機能
1.4.2 現代の情報環境にあったパスファインダーの作成意図
1.4.3 パスファインダーが利用者・図書館員にもたらすメリット

1.5 図書館サービスの現状とパスファインダーの役割
1.5.1 日本における目録の諸問題とパスファインダーの役割
1.5.2 レファレンスサービスにおけるパスファインダーの役割
1.5.3 パスファインダー協同作業

1.6 「知りたい気持ち」に応えるパスファインダー

2 電子パスファインダーの作り方

2.1 電子パスファインダーの作成手順
2.1.1 電子パスファインダーの目的と機能を確認する
2.1.2 構成要素(なかみ)とひな型(うつわ)を決める
2.1.3 トピックの決定
2.1.4 「検索語」の調査と収集
2.1.5 情報資源の収集
2.1.6 掲載する情報資源の選択
2.1.7 解題記述
2.1.8 メタデータ記述
2.1.9 ひな型に従った原稿作成とホームページ掲載
2.1.10 更新作業

2.2 評価

2.3 愛知淑徳大学図書館パスファインダー作成作業の流れ
2.3.1 目的と機能を確認する
2.3.2 構成要素(なかみ)とひな型(うつわ)を確認する
2.3.3 トピックの決定
2.3.4 「検索語」の調査と収集
2.3.5 情報資源の収集、選択、解題記述
2.3.6 メタデータ記述
2.3.7 原稿作成とホームページ掲載
2.3.8 更新作業

2.4 愛知淑徳大学図書館パスファインダーの評価

【コラム】電子情報資源/パスファインダー作成における図書館内での作業分担/件名を重点的に使って情報資源を収集する

3 LCSH

3.1 LCSH 利用の意義
3.1.1 パスファインダーにおける件名の付与の重要性
3.1.2 パスファインダー作成にLCSH を利用することのメリット

3.2 LCSH の仕組み
3.2.1 LCSH とは
3.2.2 LCSH の構成

3.3 LCSH 本体の収録内容と解説
3.3.1 主標目(Main Headings)
3.3.2 固有名標目(Name Headings)
3.3.3 件名細目(Subdivisions)

3.4 LCSH の見方
3.4.1 標目の並び方
3.4.2 記号の見方
3.4.3 スコープノート(Scope Note)
3.4.4 モデル標目(Pattern Headings)
3.4.5 汎用件名細目:アルファベット索引(Free-fl oating subdivisions : an alphabetical index)

3.5 LCSH の列挙順序
3.5.1 列挙順序とは
3.5.2 列挙順序の意味

3.6 日本でも活かせるLCSH
3.6.1 NII のLCSH 入力支援の活用

3.7 LCSH の基本理念
3.7.1 件名目録としてのLCSH の基本理念
3.7.2 LCSH の基本理念で活用できること
3.7.3 LCSH を利用する際の覚書
3.7.4 LCSH を使用するためのマニュアル

3.8 LCSH の普遍性と効用

 

4 メタデータ

4.1 パスファインダーに不可欠なメタデータ
4.1.1 MIT のパスファインダーと目録との関係
4.1.2 電子パスファインダーとメタデータとの関係
4.1.3 電子パスファインダーとメタデータの必要性

4.2 メタデータが図書館にとって必要になった背景
4.2.1 注目されるメタデータ
4.2.2 学術雑誌の流通の変化とオープン・アクセス
4.2.3 インターネット技術と新しい検索の可能性
4.2.4 NII メタデータ・データベースと海外の現状
4.2.5 従来の図書館資料のもつメタデータ機能
4.2.6 メタデータが開く新しいヴィジョン

4.3 メタデータとは何か
4.3.1 メタデータの定義
4.3.2 さまざまなコミュニティにおけるメタデータ

4.4 図書館の構成要素と基本的機能
4.4.1 図書館の構成要素
4.4.2 従来の図書館における基本的機能
4.4.3 これからの図書館における基本的機能

4.5 目録の目的と図書館における機能
4.5.1 カッターによる目録の目的と機能
4.5.2 カッターによる目録の目的と図書館における基本的機能

4.6 電子情報資源の特性とメタデータ
4.6.1 電子情報資源の特性
4.6.2 電子情報資源のためのメタデータの機能
4.6.3 電子情報資源の検索
4.6.4 電子情報資源の識別
4.6.5 電子情報資源の管理

4.7 メタデータによる記述
4.7.1 愛知淑徳大学図書館メタデータ記述ガイドライン
4.7.2 出版MARC で使用しているメタデータ記述要素
4.7.3 デジタルアーカイブスで使用しているメタデータ記述要素
4.7.4 メタデータ要素の比較に見るシームレスな検索の可能性
4.7.5 NII メタデータ・データベース記述ガイドライン
4.7.6 NII メタデータ・データベースのメタデータ記述例

5 ひろがる主題検索の世界

5.1 多様な情報資源とメタデータ
5.1.1 多様な情報資源に共通するメタデータの要素
5.1.2 ポータル機能の応用と典拠ファイルの共有
5.1.3 件名標目表の連携に見る応用

5.2 共通の主題メタデータ記述のある情報資源とパスファインダー

おわりに

付録:NII メタデータ作成テンプレート
引用・参考文献
おすすめ文献
Index
愛知淑徳大学図書館インターネット情報資源担当について

パスファインダー・LCSH・メタデータの理解と実践 : 図書館員のための主題検索ツール作成ガイド = Pathfinders, LCSH, and metadata : librarians' guide to subject access tool-making / 鹿島みづき, 山口純代, 小嶋智美著 ; 愛知淑徳大学図書館インターネット情報資源担当編 ; 山田稔編集協力. 長久手町 [愛知県] : 愛知淑徳大学図書館 (出版) ; 東京 : 紀伊國屋書店 (発売), 2005.

t1. パスファインダー・LCSH・メタデータ ノ リカイ ト ジッセン : トショカンイン ノ タメノ シュダイ ケンサク ツール サクセイ ガイド. t2. Pathfinders, LCSH, and metadata : librarians' guide to subject access tool-making.
t3. シュダイ ケンサク ツール サクセイ ガイド. a1. カシマ, ミヅキ a2. ヤマグチ, スミヨ a3. コジマ, サトミ s1. Library research -- Handbooks, manuals, etc. s2. Bibliography -- Methodology -- Handbooks, manuals, etc. s3. Subject headings, Library of Congress -- Handbooks, manuals, etc. s4. Metadata.
(1) NDC9: 015.2