愛知淑徳大学"Our Truths: Aboriginal Literature and the Stolen Generations"レポート
現代GP(ASMAP)
 
愛知淑徳大学 外国語教育センター
愛知淑徳大学 全学英語教育運営委員会

多文化共生理解モジュール(国際理解)

講演タイトル:アボリジナル文学と「盗まれた世代」の歴史
                    Our Truths: Aboriginal Literature and the Stolen Generations

講 師:Dr. Anita Heiss

Date Time Campus Room 参加者数 参加者の所属
2006年11月21日(火) 10:50 - 12:20 長久手 512 164 大学生154名、教職員10名
2006年11月22日(水) 10:50 - 12:20 星が丘 25A 127名 大学生124名、教職員3名
【講演内容】
    オーストラリア先住民族のひとつであるニュー・サウス・ウェールズ州中部のウィラージューリー(Wiradjuri)社会出身の、アニタ・ヘイス氏をお招きして、"Our Truths: Aboriginal Literature and the Stolen Generations"というタイトルで講演をしていただきました。
 この講演では、はじめに、アボリジニの子供を親元から隔離し、白人の家庭や寄宿舎で養育する政策について述べられました。この政策は、1910年頃から1970年代にかけてオーストラリア政府により行われたもので、アボリジニの子どもも「進んだ文化」のもとで育てられるべきだという考え方に基づいていました。多くの子どもたちが連れ去られ、その結果、子どもたちは自分の祖先に固有の言語を話せなくなったり、自分の出身地も親も分からなくなったりするなど、アボリジニとしてのアイデンティティを喪失することになりました。
 アニタ・ヘイス氏は、オーストラリアにおいて最も多作で著名なアボリジナル作家のひとりであり、ご自身のベストセラー小説Who Am I? The Diary of Mary Talence, Sydney 1937 からの朗読も通して、オーストラリアの歴史におけるアボリジニとしてのアイデンティティーの確立についてお話していただきました。
 

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講演するアニタ・ヘイス氏

【効果】
    学生たちが旅行や留学で訪れることも多く、身近に感じている国オーストラリアが抱えている問題について、学生たちが理解を深めたことに、この講演の意義がありました。AS MAPが目標としている「多文化共生」という問題についても、真剣に考えるきっかけとなったと思われます。
 多少難しい内容であっても、効果的なPowerPointの映像資料を手がかりに、講演の内容を何とか理解しようと努力をしていた学生も多かったように感じられました。著者が自身の小説を朗読するのを聞く機会があったことも、リスニングに対する学生の理解と関心を深められたと思われます。
 

     

2回の講演では、のべ300名の参加者がありました。

【今後の反省点など】
    オーストラリアに関心があったり、英語に興味を持つ学生にとっては、とても有益な講演でしたが、やや難しい内容であったため、必ずしも学生全員が理解できた訳ではなさそうです。このような講演に際しては、講演内容やその背景となる知識を、事前に学生たちに教えたり、調べさせたりすることによって、内容理解の一助とさせることが必要だと思われます。