愛知淑徳大学 文化創造学部 多元文化専攻
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卒業論文抄録
2004年度 卒業生
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男性が家事をする必要性

三宅 哲也

1.問題

多くの女性が結婚後も働くようになったが男性が育児や家事を行うことは進んでいるのか男性がそれらをする必要があるように時代は変わっているのではないか、と思うのでそれについていろいろと考察したい。

2.考察

日本において、「男性は仕事、女性は家事」という図式が伝統と同じく昔から続くものであると常識のように思われているがその図式は昔から成り立っていたわけではなく、時代の変化に伴い成り立ったものであることを明らかにし、戦後の経済成長とともに女性の社会進出が増えて結婚後も女性が働くことが珍しいことでなくなった現在においてはその図式が成り立たなくなっているにもかかわらず男性の意識はなかなか変わることはないのが現状である。賃金格差においても男女間の差ははっきりとある。女性の社会進出がどのように進んできたかを見ていくとともに戦後、日本経済が成長するにつれて家事に関しても電気化が進んだが経済成長は同時に生活の質も向上させ、家事時間や家事をすることでかかる負担は減ってはおらず、働く既婚女性には仕事と家事という二重の負担がのしかかっている。また戦後の社会の変化により男性のみならず女性も高等教育を受けるようになったり、結婚し子育てが一段落ついてから再び社会に復帰する女性が増えた。既婚女性が社会に進出することは大きなインパクトがある。インパクトは質と量から捉えることができ、量について見ると、家事や育児に割く時間とエネルギー量の減少が避けがたい。一日の時間数は誰にとっても同じである中で職業労働と家事労働を遂行しようとすれば、家事育児時間を短縮し、自由時間や生理的必要時間(睡眠、排泄、入浴など)を犠牲にするほかはない。それは、必然的にそれらの遂行レベルの低下を導く。実際に子どもの成人病、骨折が多い、アレルギーなど多くのからだの異常が報告された。また家事労働を経験しながら身に付けていく生活能力の低下も指摘されている。現在の多くの家族が家族員に最も求めるものはパーソナリティの安定であるがそれは情緒的機能と言い換えることも出来、夫婦の話し合いや家族の団らんなどコミュニケーションを通じて行われる。このことから母親の家庭外就業が子どもに与える影響については、母親の不在や母子接触の少なさが、子どもの心理的不安を引き起こし、パーソナリティの形成の妨げになるということが前提とされて、また議論が展開されてきた。こうしたことの背後には、母親は家庭にとどまって家事育児に専念すべきだという固定的な性別役割分業観が潜んでいたことは言うまでもない。また、今なお母親の家庭外就業は乳幼児の養育の妨げになると信じている人が圧倒的に多い。子どもの人格形成においては3歳までは母親の手で育てなければならないと一般に言われているがM・ラターによると必ずしもそのようにしなければならないことはなく養育者との間に安定した関係が築かれているならば子どもに悪い影響はないことを明らかにしている。男性も家事をする必要性がある。

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